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※市井社は、1982年に創立した五行歌の会と同じ事務所にある出版社です。
五行歌関連の自費出版を中心に発刊しています。
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『Gogyohka Five-Line Poetry』
The Paperback of the Gogyohka Five-Line Poetry is now available from Amazon.
This is the Reviced and Expanded Second Edition of "Gogyohka" published in Japan in April 2009, available for order on demand from amazon.
We look forward to serving our international customers.
Thank you.
『Gogyohka』2022/12 on Sale!
【入門書・詩歌論】
1.『五行歌入門』草壁焔太著 東京堂出版 四六上製239頁 1800円 2001年9月刊 絶版
［内容］ 五行歌理論のなかで重要な柱となった「呼吸論」も初めて具体的に展開され、五行歌によって蘇生した言葉のいくつかが挙げられている。このほか、歌会の進め方、歌会についての考え方が始めて主宰の手で書かれた。
2.『五行歌を始める人のために』草壁焔太著 市井社 四六並製206頁 1456円 1994年7月刊、1997年6月再版、絶版
［内容］ 創始者が書き下ろした懇切な指導書。五行歌運動開始とともに書かれた。全五行歌人がここからスタートした基本の書である。
3.『飛鳥の断崖――五行歌の発見』草壁焔太著 市井社 四六上製246頁 定価1,540円（本体1,400円+税10%） 1998年12月刊
［内容］ 620年代に、自由な古代の歌が、突然和歌の固定形に変化した歴史の謎に迫り、五行歌の存在理由を説く。
長い五行歌・短い五行歌、五行歌がなぜ真実を描くかなど、五行歌人必読の書。
4.『Gogyohka(Five-LinePoetry)』Written by Enta Kusakabe,Translated by Matthew Lane. Shisei-sha 76p ＄10.00 定価1,100円（本体1,000+税10%） November 2006
［内容］ 初めて書かれた、英文の五行歌入門書。2009年04月に、「Revised and Expanded Second Edition」発行。
This is an English booklet to introduce "Gogyohka(five-line verse)" for the first time.
5.『すぐ書ける五行歌』草壁焔太著 市井社 四六判並製184頁 定価1,210円（本体1,100円+税10%）2008年09月刊・絶版
－－＞新刊第2版 B6版並製180頁 定価1,210円（本体1,100円+税10%）2024年04月刊
［内容］『五行歌を始める人のために』から十五年、新たに書き下ろされた五行歌入門書。サンプルでわかる書き方や、うまく表現する五行歌作りのコツ、歌会のルールなどを解説。五行歌をはじめてみようと興味をもった方へお勧めの一冊。
6.『もの思いの論――五行歌を形作ったもの』草壁焔太著 市井社 四六判上製280頁 定価1,571円（本体1,429円+税10%）2009年10月刊
［内容］ 草壁焔太主宰書き下ろし、思いの詩歌論。「もの思いをして、その成果は歌で表すと考え、私はずっと詩歌の道を歩いてきた。あたりまえのようだが、「哲学」をやめ、「もの思い」することで、私はよくものを思うことができるようになったと思う」（まえがきより）五行歌人必読の書。
7.『五行歌 誰の心にも名作がある』草壁焔太著 市井社 四六判並製272頁 定価1,540円（本体1,400円+税10%） 2013年12月刊
［内容］五行歌の会創立から２０周年記念による刊行。人はみな芸術品であるべきだ、とする著者の人間総うたびと論。五行歌創始からこれまでの発見の数々、ここにまとまる。
8.【そらまめ文庫さ1-1】『五行歌って面白い』鮫島龍三郎著 市井社 新書判・並製・102頁 定価880円（本体800円+税10%） 2018年7月刊
［内容］十のテーマで十首ずつ五行歌を紹介しながら、五行歌の魅力を説く、初心者向けの五行歌入門書。
9.『額田王は生きていた』草壁焔太著 市井社 四六判・上製・230頁 定価1,650円（本体1,500円+税10%） 2019年5月刊
［内容］万葉集巻第十三に額田作品16首を発見！ 原万葉集・近江朝の謎を解く古代史が一変する！
【五行歌選集】
1.『五行歌の事典』 草壁焔太選 東京堂出版 四六上製296頁 2001年7月刊・絶版
［内容］ これまでの五行歌人の秀作を集める、46項目782首収載。
１頁４首組みで、各項目に選者草壁主宰の解説つき。
2.『恋の五行歌』草壁焔太編 講談社文庫250頁 1997年10月刊 絶版
［内容］ 第一回恋の五行歌の優秀作と、「五行歌の会」同人会員の恋の五行歌の秀作を集めた選集。四百首が収められている。
3.『愛しています――愛の告白五行歌集』草壁焔太編 市井社 四六並製218頁 定価1,045円（本体950+税10%） 1998年8月刊
［内容］ 「愛の告白」五行歌募集の愛の歌と、五行歌の会同人会員の愛の歌を厳選した選歌集。品位の高い作品に絞られているのが特徴。
4.『木曜日の五行歌』草壁焔太編 イラスト：岩崎千夏 東京堂出版 A5変形上製63頁 定価1,760円（本体1,600円+税10%） 2002年4月刊
［内容］ 朝日新聞西部本社版「さんさんネット」と東京本社版夕刊マリオンに毎週掲載され、大好評の美しいイラスト入り五行歌。
5.五行で綴る母へのラブレター『一度だけお母さんへ』草壁焔太編 イラスト：沢野ひとし 山と渓谷社 A5並製158頁 定価1,047円（本体952円+税10%）2002年4月刊
［内容］ これまでに母をテーマに書かれた五行歌の秀歌と、樹の森出版と五行歌の会が2001年12月に公募した優秀作品から選ばれた作品。齋藤茂太氏、島倉千代子氏、安部譲二氏、忌野清志郎氏、日比野克彦氏、など各界の著名人の作品も掲載。
6.『たった五行の恋のメッセージ―公募「恋の五行歌」―』草壁焔太編 東京堂出版 四六並製176頁 定価1,540円（本体1,400円+税10%） 2002年6月刊
［内容］ 第二回、第三回「恋の五行歌」公募の秀作から選び抜いた326首。
7.『恋の五行歌 わくわく350』草壁焔太・水源純編 市井社 四六並製125頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%）2004年9月刊
［内容］ 第四回「恋の五行歌」公募の秀作から選び抜いた350首。
8.第一回全国高・中・小学生五行歌大賞入選作品集『子どもたちの五行歌』市井社 四六判並製128頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%）2005年7月刊
［内容］ 子どもたちの本音、素直さがあふれる本。全国から寄せられた5119首から選ばれた入選作300首。
「げんきくんはぼくのおとうと／まだあかちゃん。／ぼくのかおをおいかけるよ／どうしてかな。／ぼくがかっこいいからかな」小学生の部大賞 てらもとこうだい（小１）
9.五行歌集『旅の五行歌』市井社 四六判並製156頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%）2005年7月刊
［内容］公募入選作３０５首と、最終選考通過作品をあわせ３７４首の旅の五行歌を収録。
大賞 「最果ての／礼文は／鳥の影もない／雲の／住み処」高樹郷子
10.『五行歌「百人一首」 五行歌の会きんきサロン 歌会十周年記念歌集』市井社 四六判並製110頁 定価1,048円（本体952円+税10%）2005年7月刊
［内容］五行歌の会きんきサロンの過去百回の歌会で選に入った作品集「みやこ鳥」から、「百人一首」を選び集めたもの。一番から百番までの百首掲載。
一番 「花びらの／小さな／ふくらみに／あの人の指を／かくしてやるのだ」草壁焔太
百番 「君が／花のために／時間をかけた分だけ／花は元氣に／咲いて来る」一舟
11.『五行歌秀歌集１』市井社 草壁焔太編 A5判上製586頁 定価2,305円（本体2,095円+税10%） 2006年8月刊・絶版
［内容］2001年～2005年の五行歌秀歌1,850首を編纂。
収録歌人756人。新詩形五行歌の渾身の一冊！
12.『五行歌集 合歓の歌』福岡五行歌合歓の会 市井社 四六判変形並製132頁 定価770円（本体700円+税10%） 2009年04月刊
［内容］福岡の五行歌会、合歓の会の作品を一冊の精選された歌集として編まれた歌集。テーマ別の３つの章に会員の作品が掲載されている。
「春の雨を含んだ／樹木は／嫋やかに／すべてを受け止める／母のまなざし」草野香
「風か／鳥が運んで来た種／とんでもない処に芽吹いて／人の出会いも／また」福本藍
13.『五行歌秀歌集２』草壁焔太編 市井社 A5判上製600頁 定価2,515円（本体2,286円+税10%）2011年12月刊
［内容］2006年～2010年に発表された厳選五行歌秀歌集。38巻、歌数2067首、収録歌人901人！
今回特別に、編集中だった2011年3月におきた東日本大震災の災害の巻が入っている。
14.『恋の五行歌 300のトクントクン』草壁焔太編 市井社 新書判並製136頁 定価880円（本体800円+税10%） 2012年6月刊
［内容］ 第５回「恋の五行歌」公募の入選、入賞作品から300首あまりを掲載。
15.『五行歌秀歌集３』草壁焔太編 市井社 A5判上製588頁 定価2,546円（本体2,315円+税10%） 2016年12月刊
［内容］2011年～2015年に発表された厳選五行歌秀歌集。39巻、歌数2026首、収録歌人669人！
17.【そらまめ文庫さ1-2】『五行歌って面白いⅡ－五行歌の歌人たち』鮫島龍三郎著 市井社 新書判・並製・122頁 定価880円（本体800+税10%） 2019年7月刊
［内容］五行歌入門書『五行歌って面白い』の続編として、歌人10名の歌集より、歌を10首ずつ紹介。五行歌集案内かつ五行歌百選。
18.【そらまめ文庫く1-1】『恋の五行歌 キュキュン200』 市井社 新書判・並製・175頁 定価880円（本体800円+税10%） 2020年6月刊
［内容］第六回「恋の五行歌」公募入賞・入選作品集。
金賞作品 矢崎 潤 シギ一羽／水面の富士を動かした／君ひとり／ぼくの宇宙を／かき乱す
15.『五行歌秀歌集４』草壁焔太編 市井社 A5判・上製・554頁 定価3,300円（本体3,000円+税10%） 2021年10月刊
［内容］2016年～2020年に発表された厳選五行歌秀歌集。31巻（章）、歌数1,882首、収録歌人473人！
【草壁焔太五行歌集】
1.『穴のあいた麦藁帽子』草壁焔太五行歌集 市井社 四六変形156頁 定価680円 1983年7月刊・絶版
［内容］ 草壁焔太の40歳頃までの恋愛五行歌を集めた歌集。
「君のまぶたに／小さな／太陽が動く／麦藁帽に／穴があいているから」
など初期の傑作が収められている。
2.『心の果て』草壁焔太五行歌集 市井社B5変形角函入り判226頁 定価2,669円（本体2,427+税10%） 1993年3月刊
［内容］ 40代にして、五行歌の呼吸をつかみ、五行歌運動を決意した著者が、畢生の歌集の意気込みで纏めた五行歌集。この歌集を読んで五行歌を始めた人々が、『五行歌』の初期の緊迫感を作り出した。
「肉体が／美しいものであった／三十年／格闘のように／生きてきた」
3.『川の音がかすかにする』草壁焔太五行歌集 市井社B5変形角判函入り166頁 定価1,815円（本体1,650円+税10%） 1994年11月刊
［内容］ 長男の自殺という衝撃にあった著者が、悲痛との闘いの中でうたった珠玉の作品集。専門の詩歌人に高く評価されている。
「息子を／精神病院に／入れてきた／自分の裏側を／見捨てるように」
4.五行歌集『海山』市井社四六判上製456頁 定価2,096円（本体1,905円+税10%）2005年3月刊
第2505回日本図書館協会 選定図書
［内容］ 五行歌創始者、草壁焔太のこの十年の珠玉の歌、４１６首。
「自分の／心でしか／計れないなら／心を美しく／するしかない」
「海山よ／私が会うために在ったのか／君らが私を／生んだのか／美しい青と緑」
5.草壁焔太五行歌選歌集『人を抱く青』 遊子編 市井社 四六判上製266頁 定価1,540円（本体1,400円+税10%）2015年3月刊
［内容］五行歌を生んだ男の魂の響き！ 草壁焔太初のアンソロジー。秀歌577首を厳選収録。未発表作品も多数。
「空／山／湖／海／人を抱く青」
「生きるのに／ためらうな／災害は／そう／語っている」
【三好叙子五行歌集】
1.『母が降る』三好叙子五行歌集 市井社 四六判上製361頁 定価1,400円 2007年2月刊・絶版
第2590回日本図書館協会 選定図書
［内容］ 三好叙子副主宰の待望の五行歌集！
「生きることが／そのまま／あなたへの恋文となる／そんな一生で／ありますよう」
「夜は私に／いくつかの／人生をくれました／暗く透けた／気まぐれな手で」
新刊／電子書籍／入門書／五行歌選集／草壁焔太五行歌集／そらまめ文庫／個人歌集／その他
【そらまめ文庫】（刊行順）
1.【そらまめ文庫み1-1】水源カエデ『一ヶ月反抗期 - 14歳の五行歌集』市井社 新書判・並製・96頁 定価880円（本体800円+税10%） 2017年9月刊
［内容］四世代にわたる五行歌の申し子。家族の問題に直面して苦しみ、それを五行歌として正面から表している。
なんか／ほんとの／はなしを／すると／おちつくね
人間は顔に文字がある／だから／表情で読まれてしまう／だから／僕は怒られる
友達に／裏切られるより／親に／裏切られた方が／何億倍も悲しい
2.【そらまめ文庫こ1-1】高原郁子（こうげん・かぐわし）五行歌集『雅』 市井社 新書判・並製・104頁 定価880円（本体800円+税10%） 2017年9月刊
［内容］彼女の歌は人が確信を持てるなにかに至った時の、喜びの迫力で満ち満ちている。
死ぬなんて／何と勿体無い／此の世は／自分が思っているより／遥かに広いぞ
今、主人と私で／必死で娘を／育てている／主人と私は／運命共同体
自分の／産んだ子より／美しいものが／此の世に／有るだろうか
3.【そらまめ文庫こ2-1】小原さなえ五行歌集『幼き君へ ～お母さんより』 市井社
新書判・並製・130頁 定価880円（本体800円+税10%）2018年3月刊・絶版
［内容］我が子をじっとみつめながら書いた、世の母親の心の本。
この世で／一番／信じられるのは／我が子からの／笑顔
可愛い紙の／メモ書きを／一枚持って／息子が来た／「ママすき」
なんで／君は／生まれてきて／くれたんだろう／後ろから見つめる
4.【そらまめ文庫さ1-1】『五行歌って面白い─五行歌入門書』鮫島龍三郎著 市井社 2018年7月刊 入門書参照
5.【そらまめ文庫こ1-2】高原郁子（こうげん・かぐわし）五行歌集『紬』 市井社 新書判・並製・106頁 定価880円（本体800円+税10%） 2018年9月刊
［内容］歌はつくるものではなく、魂の叫び声だと。
生きていれば／誰もが／詩人である／あなたも／そして私も
人生の／答えなんて／色々な所に／転がっているものだ／よく見てみろ
瀬戸大橋を渡ったら／途端に讃岐弁炸裂／「ちょっとあんたら／かまんかまんきん／ここに皆、座りな」笑
6.【そらまめ文庫お1-1】鬼ゆり五行歌集『だいすき』 市井社 新書判・並製・128頁 定価880円（本体800円+税10%） 2018年11月刊
［内容］夫、両親、祖父母、娘、孫、家族への「だいすき」がたくさんつまった五行歌集。
墓を買った／墓石に／「だいすき」／がいいと孫／「だいすき」と刻んだ
あなたの娘で／良かったと母に／娘も／あなたの娘で／良かったと私に
人並みの体験より／人並み外れた体験は／何より強い／母の私は／強くなった
7.【そらまめ文庫お2-1】大島健志五行歌集『だらしのないぬくもり』 市井社 新書判・並製・110頁 定価880円（本体800円+税10%） 2019年3月刊
［内容］弱い自分、でも大好きな自分、大切な自分。自意識と恋とナイーブな感性が光る五行歌集。
臆するな／お前は／お前の／正しさを／叫べ
ありふれた／絶望にも／きちんと名札が／つけられていく／優しい世界
枝葉なら／いらない／君の芯を／撃ち抜く／言葉だけ欲しい／
8.【そらまめ文庫か1-1】河田日出子五行歌集『おりおり草』 市井社
新書判・並製・100頁 定価880円（本体800円+税10%） 2019年3月刊・絶版
［内容］五行歌一首ずつにその歌の背景や、その当時のもの思いの小さな文章をまとめた歌集。
不幸が／続くと／喜びに／変えてしまう／したたかな私
幾つに／なっても／希望は／もっていたい／死だって希望だ
生きてきた／道が／ベターッと／顔に／張りついてる
9.【そらまめ文庫さ1-2】『五行歌って面白いⅡ－五行歌の歌人たち』鮫島龍三郎著 市井社 2019年7月刊 選集参照
10.【そらまめ文庫い1-1】石村比抄子五行歌集『白つめ草』 市井社 新書判・並製・104頁 定価880円（本体800円+税10%） 2019年12月刊
［内容］しずかな、やさしい呼吸
ひとを／すきになるって／かっこわるいけど／だから／かっこいいんだ
中絶はやめなさい／命は／わたしが育てます／マザーテレサのことばに／宗教学の講義室で泣いた
かがんでみても／まだ／きみの目線に／とどかない／白つめ草よ
11.【そらまめ文庫ゆ1-1】ゆうゆう五行歌集『きっとここ－私の置き場－』 市井社 新書判・並製・109頁 定価880円（本体800円+税10%） 2020年3月刊
［内容］優れた批評力と正直さ。
今夜こそ／という男気を／冗談で往なしてやる／女気も／せつない
やっと／「私」の置き場に／たどり着いた／きっと ここ
みんな みんな／切れ目なくつながる／おおきく／なだらかな／虹の放物線
12.【そらまめ文庫お3-1】太田陽太郎五行歌集『リプルの歌』 市井社 新書判・並製・206頁 定価880円（本体800円+税10%） 2020年5月刊
［内容］穏やかで、嘘がなく、感じたままを書くうたびと。
青地に／サーッと／刷毛で／白を入れて／秋の空
完全を／追うものは／永遠に／不完全に／さいなまれる
出会いは／偶然の重なり／私が／父母と／出会ったことも
13.【そらまめ文庫く1-1】『恋の五行歌 キュキュン200』 市井社 2020年6月刊 選集参照
14.【そらまめ文庫さ1-3】鮫島龍三郎五行歌集『喜劇の誕生』 市井社 新書判・並製・152P・定価880円（本体800円+税10%）・2020年11月刊
［内容］ほっかりとして、温かく、おかしく、そして悲しい、綿菓子のような歌
何が幸せか／って／心とこころ／ふれあう音／聞いたとき
じじいになったら／ひげを貯えて／好きなときに酒を飲み／あちこちで嘘をついて／生きるのだ
妻が私の手を握りしめ／先にいったら許さない／ひとりぼっちに／しないでと／泣く
15.【そらまめ文庫や1-1】山崎光五行歌集『宇宙人観察日記』 市井社 新書判・並製・144P・定価880円（本体800円+税10%）・2020年12月刊
［内容］宇宙人から地球の観察日記が届いた。
さすがに／奴隷よりは／ましだと思い込んで／生きてきた／現代の奴隷
拷問は／あらたなる／拷問に／よってしか／終わらない
また君と見れた／桜／愛の合格通知／みたいだ／サクラサク
16.【そらまめ文庫こ1-3】高原郁子五行歌集『奏』 市井社 新書判・並製・102P・定価880円（本体800円+税10%）・2021年4月刊
［内容］詩歌はつくるのではなくあふれる叫びだ。
未だ来ない／と書く／未来に／いつも／わくわくする
ほんとうに／よいことばは／たぶん／どこぞでだれぞが／すでにつことる
ふるさとは／ゆっくり／時間が流れ／私の「とき」を／止める
17.【そらまめ文庫い2-1】唯沢遥五行歌集『風滴』 市井社 新書判・並製・102P・定価880円（本体800円+税10%）・2021年5月刊
［内容］自然詠の中に光る、作者の本質。
風にさらわれて／花吹雪／花筏／散り際の潔さに／白が深い
空気が金色／風が金色／黄金の夕陽に／金木犀が／金の香りをちりばめる
風に力をもらう／心の元気をもらう／風は私の勇気／その滴が／歌になる
18.【そらまめ文庫な1-1】中澤京華五行歌集『詩的空間－果てなき思いの源泉』市井社 新書判・並製・142P・定価880円（本体800円+税10%）・2021年7月刊
［内容］言葉を丁寧に選りすぐってうたわれた。
詩的空間を／歩くと／心に戻ってくる／憧れの世界／果てなき思いの源泉
山奥に／ほのかに見える／あの橋を／渡ろうと／君の声
白鳥の姿に／思い起こされる／至福の時／きらきらと／輝く水辺
19.【そらまめ文庫く2-1】桑本明枝五行歌集『コケコッコーの妻』市井社 新書判・並製・194P・定価880円（本体800円+税10%）・2021年9月刊
［内容］奔放な才能の世界。
あぁ 私／ほんまの言葉に／たどりついたんやなあ／飾りない素直な自分の言葉で／毎日 生きるの楽しい
ええやん それで／と こころが言う／こころが そう／言うんやから／ええかぁ これで
どんなことでも／いいことに変えていって／やろうじゃないか／笑って通る／障害児の母のど根性
20.【そらまめ文庫み2-1】水源純五行歌集『まだ知らない青』市井社 新書判・並製・184P・定価880円（本体800円+税10%）・2022年3月刊
［内容］水源純第４歌集、おかえり恋歌。
何度も見上げた空なのに／こんなに青い！ と／心は驚愕する／とにかく歩こう／まだ知らない青があるはずだ
見つめあう時間は／ながいみじかいよりも／その深度／一瞬で／深海までゆける
ちいさく／傷ついたことなど／早く忘れろ／シアワセが／後ろから抱きしめる
21.【そらまめ文庫く2-2】桑本明枝五行歌集『緑の星』市井社 新書判・並製・104P・定価880円（本体800円+税10%）・2022年8月刊
［内容］互いの差異を知り、尊重しあえる豊かな社会を
自由に生きたい／と願う／障害児の母である／私の前に／真白く光る道
戦をするのが／男の性（さが）なら／一億／総メス化／してもいい
青い地球に／生命の種が撒かれ／多彩な形状の生き物が次々に生まれくる／神のように 微笑んで見ている／ただ いとおしく
22.【そらまめ文庫ふ1-1】浮游 & 仁田澄子 『夫婦五行歌集 故郷の郵便番号』市井社 新書判・並製・160P・定価880円（本体800円+税10%）・2022年8月刊
［内容］安曇野生まれと京うまれのご夫妻の共著歌集。
笑い始めた山の／あちらこちらに／馬酔木の花／春を寿ぐ／かんざしの様 （澄子）
庭で花火／孫と戯れる夫／煙の向こうに／遠い日の／少年の顔 （澄子）
流石に上洛とは／書きません／代わりに入洛と／プライドは高い／我らの地元紙 （浮游）
行水 浴衣／祖父母に手を引かれ／憧れの／ソフトクリーム／宵山の四条通 （浮游）
23.【そらまめ文庫か2-1】神部和子五行歌集『ヒマラヤ桜』市井社 新書判・並製・128P・定価880円（本体800円+税10%）・2022年10月刊
［内容］ひっそりとそこにあるうた
地中に深く／雪解けの水／その／たしかな流れ／いつか私も
引き締まった／寒気のなか／真白く咲くという／ヒマラヤ桜に／憧れている
雪解けの／雷雨の激しさ／土が／生き物になって／おきあがる
24.【そらまめ文庫み1-2】水源カエデ五行歌集『承認欲求』市井社 新書判・並製・96P・定価880円（本体800円+税10%）・2022年11月刊
［内容］19歳の非凡な才能炸裂！
ＳＮＳでいいねもらって／承認欲求が／充たされるなんて／羨ましい／それ以上を欲している
変わってる自分が／嫌いだった／非凡という／言葉に出会って／好きになった
代わりがきくもので／選ばれるより／自分しかできないもので／選ばれる方が／嬉しいのだ
25.【そらまめ文庫ま1-1】まろ五行歌集『また虐待で子どもが死んだ』市井社新書判・並製・202P・定価880円（本体800円+税10%）・2022年12月刊
［内容］著者自身の約20年の被虐待体験をもとに書かれた渾身の一冊。
また虐待で／子どもが死んだ／自制心のない／バカな大人が／多すぎる
虐待の話は重いですか？／暗いですか？／だけど私にとっては／朝起きて顔を洗うくらいの／ごくごく普通の話
辛い事だらけの日々に／一瞬の最高を見つけよう／今がすべてじゃないんだ／私たちの未来は／きっと明るいよ
26.【そらまめ文庫な2-1】中島さなぎ五行歌集『あの山のむこう』市井社 新書判・並製・154P・定価880円（本体800円+税10%）・2023年1月刊
［内容］島育ちの叙景歌から、リアルでシニカルな日常詠まで、美意識が光る一冊。
山の向こうにも／山がある／山を越え／知った／美しい山
甲板から／見下ろす港／母が／やけに小さかった／旅立ちの日
詩人になれなかった／死人／死人になった／詩人／どちらにもなりたくない
27.【そらまめ文庫さ2-1】佐々木エツ子五行歌集『備忘録』市井社 新書判・並製・136P・定価880円（本体800円+税10%）・2023年6月刊
［内容］2010年に出版された『夫恋い』から13年。
津波が攫った／人々の夢／夏草は何を語るか／そ知らぬ顔の／青い海
「死」とは／「命」の完成である／後悔しない／一歩一歩を／進められたら
漆黒の海へ／ひとり舟をこぐ／雲間の／弓張月に／こころ射抜かれて
28.【そらまめ文庫お2-2】大島健志五行歌集『オールライト』市井社 新書判・並製・190P・定価880円（本体800円+税10%）・2023年7月刊
［内容］2019年『だらしのないぬくもり』出版に続く第二集。
実直でダサい／君こそが／希望を語れよ／皆がそれを／聞きたがっている
花が咲くように／君が笑う／まいったなぁ／いや、良いんだけど／なんかもうずるい
心を込めて／過ごした日々は／君を裏切らない／もっと信じても／大丈夫
29.【そらまめ文庫ま2-1】増田和三五行歌集『こんなんどうや？』市井社 新書判・並製・124P・定価880円（本体800円+税10%）・2023年8月刊
［内容］良元氏編、今南道也氏の五行歌遺作集。
義母の遺した／釘字のメモを広げ／女房が 年の瀬に／儀式の如く／黒豆を煮る
休憩所で／スイカを切るのを見届けて／子ども神輿の／掛け声が／「スイカ スイカ」に変わる
約束は／破られる為にある／こう考えれば／世渡りは／楽だ
30.【そらまめ文庫み3-1】美保湖五行歌集『環境保全活動』市井社 新書判・並製・102P・定価880円（本体800円+税10%）・20243年4月刊新刊
［内容］23年の創作活動から美保湖氏はじめての五行歌集。
薔薇を傷付けた私を／「可哀想やんけ！」と／蹴った貴女／薔薇よりも／愛されていますか
「かわいい子は得ね」って／雑草でも思うのかナ／草抜きの時／すみれだけを／残したら
仕事も出来ない／ダメ人間と／思い込んでいた私に／ 生きる光をくれた／ 五行歌
新刊／電子書籍／入門書／五行歌選集／草壁焔太五行歌集／そらまめ文庫／個人歌集／その他
【個人歌集】
1.『女ざかりの唄』納藤満智子五行歌集 市井社 B5変形角判190頁 定価2000円1996年8月刊
［内容］ 1970年代から五行歌を書き始めていた一人。孤独と戦いながら官能の火を燃やし投げつける、生き生きとした女心の歌。
「絶頂の／女の顔は／美しいといい／男の顔が／激しく歪む」
2.『雑木林』 大井修一郎五行歌集 市井社 四六変形上製154頁 定価1143円 1997年10月刊・絶版
［内容］ 透明なレンズによる写生の歌を、五行歌の世界に実現した大井五行歌の初期の集大成。ときに温かく、ときに冷たい切り口に、見ることの楽しさを感じさせる。
「白菜の／白いお尻を／冷たい／水で／洗ってやる」
3.『夜明けの河』 柳瀬丈子五行歌集 市井社 四六変形並製144頁 定価1,540円（本体1,400円+税10%） 1998年6月刊
［内容］ 自らの根源、ルーツを問う旅に出たうたびとの、痛切な母恋い歌。鳥が、魚が、樹が、大地が、空が、海が、その慟哭に共鳴する。
「私の／よるべなさを／流れているのは／夜明けの河の／火の匂い」
4.『月の横顔』 大鹿節子五行歌集 市井社 四六上製214頁 定価1200円 1999年5月刊
［内容］ 穏やかに、誇張を避けながら、女性の静かな目と心で、物事に語りかける歌集。
「土筆の胞子から／こぼれる緑／懐紙を／うすく／染める」
「灯りの／ついていない台所は／淋しい／触れれば／輝くものが多いのに」
5.『この鳩尾へ』 水源（みなもと）純五行歌集 市井社 四六上製240頁 定価1200円 1999年7月刊
［内容］ 若い世代の五行歌人の中で、最も注目されるうたびと。「やわらかに宇宙をつかみとる」と草壁焔太は評している。20代前半らしい清潔な恋愛歌も、老成したようなとも言われる叙景歌も、天性の厚みを感じさせる。
「この胸に／抱かれて／眠れ／やわらかさを／あげる」
「時を／経てきたものほど／悠々と居る／石も／樹も」
6.『行脚』 三好茂弘五行歌集 市井社 四六上製242頁 定価1200円 1999年11月刊
［内容］ 旅する五行歌人、足で歩いた五行歌集である。四国遍路、奈良の山々など、旅の実感が、歴史観とともにこの五行形式にしみじみとこもっている。
「一時間前から／船出待つ／ひとり旅／ボウ、ボウと／汽笛をきく」
7.『雑木林２』 大井修一郎五行歌集 市井社 四六変形224頁 本体1200円 1999年 12月刊・絶版
［内容］ 最初の写生歌集『雑木林』を継ぐ第二歌集は、いわば心の写生歌集。草壁焔太は、大井氏が二つ目のレンズシステムを獲得したと序に述べている。
「底があれば／蓋もある／心は／鍋の／ようである」
「人生の／坂を下る／老人に／真っ赤な牡丹が／立ちはだかる」
8.『心の軌跡』 屋代陽子五行歌集 市井社 四六変形248頁 定価1200円 2000年3月刊
［内容］ 心をみつめ続けた若い女流歌人の、その深くこだまする言葉が、五行に結晶した。シェークスピア劇の台詞をほうふつさせる心の描写の彫りの深さが胸を打つ。
「傷つく用意は／できているか／ある日／夢が私に／そう言った」
「心の／奥深くに／現実よりも／もっと荒涼とした／場所が／あるはずだ」
9.『雲の上の楽団』 神島宏子五行歌集 市井社 四六判256頁 定価1200円 2001年9月刊
［内容］ この本には、少女、妻、母、仕事する女性、そして女がいる。またその多様さに悩む人間と、真をもとめるうたびとがいる。
「雲の上で／父母が呼んでいる／心から笑ったときに／きっと逢える／雲の上の楽団」
「紅をひく／罪も咎も／封じ込め／息をころして／紅をひく」
「忘れ物をしたように／生きてきた／掌のなかにいま／薄く／輝くものがある」
10.『神さまも ひと休み』 工藤真弓五行歌集 市井社 四六判168頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2001年10月刊
［内容］ 思いのてのひらのうえで、とらえた、限りなく優しく深い五行歌と写真の集！
「社務所の二階の／暗がりに／袴のまま／寝入る／神さまがひとり」
「なまえを／きいただけなのに／夏虫は／ぴたっと／木陰のふり」
「漁師さんの笑顔／わたしは／三陸の／海底に／手をつく」
11.『ほんとう』 水源純五行歌集 市井社 四六判200頁 定価1000円 2002年10月刊
［内容］ 新しい女性像をかたちづくる五行歌のトップランナー水源純の第２歌集！
「この頂きの／一点で／あなたと／こわれてもいいという／ほんとう」
「どこから来たのか／どこへ行くのか／流木は／浜にやすみさまも／漂う姿」
「寂しさは／世界の狭さだ／この目で／見限る／世界の狭さだ」
12.『雑木林３』 大井修一郎五行歌集 市井社 四六判上製 269頁 本体1300円 2002年12月刊・絶版
［内容］ 透視された世界
「閉じたままの／鉄の／マンホールの蓋／落ち葉／さらさら」
「なかなか／とび込まない／蛙の／思案が／続く」
13.『透理(とうり) INNER VIEWS』 寺本一川五行歌集 市井社 四六判294頁 定価1500円 2002年12月刊・絶版
［内容］ 書・自然・愛を五行歌で描く、女流書家の世界。
「からだは／土／わたくしという／花が／咲ききる迄」
14.『ざわめく桜』 阿島智香子五行歌集 市井社 四六判180頁 定価1000円 2003年9月刊
［内容］ 官能の極を描きながら、モジリアニの絵のようなふしぎな美しさ！
「掌の中で／やわらかく／ゆらめく乳房の／ざわめきさえも／伝わりますか」
15.『しじま』 向井文丸五行歌集 市井社 四六判上製210頁 定価1200円 2004年2月刊
［内容］ 杖の呟き、車椅子の思い。人に見えないもの、人の思いにないものを文丸五行歌は、提示する。
「静寂」には／なにも聞えないが／「しじま」には／音がある／ボタンの転げる音なんかが
16.『ストライプ』 仁尾智×森下雨音五行歌集 市井社 四六判214頁 定価880円（本体800円+税10%） 2004年2月刊
［内容］ 同一テーマを二人で見開きに、才智の鍔ぜり合い
期間限定サイト→「ストライプ」
17.伊藤赤人五行歌集『望郷の丘』市井社 四六判上製434頁 定価1,886円（本体1,714円+税10%） 2004年10月刊
［内容］ 元ハンセン病患者が綴った魂の五行歌
「人の世には／山を越え／河を渡っても／辿りつけない／ふる里がある」
「望郷／お前は夕日に／出遭うと／鳩笛のように／ホロホロと啼く」
18.五行歌『抱月』市井社 四六判161頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2004年10月刊 絶版
［内容］ 子宮の歌、右でもない左でもないその真ん中の心地よさというような微妙な歌。
「緋袴をはいたまま／彼に逢いに行った／夜／神様は／私の味方だった」
「一緒にいるだけで／幸せで／彼の手のひらを／ずっと／撫でていた」
19.福家貴美五行歌集『若葉』市井社 四六判上製242頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2005年9月刊
［内容］ 高度に庶民的な感覚で切り取る、ぬくもりある叙景。
「島に降る雨／島を直撃する風／大らかに受けとめて／縄文杉の／若葉が生まれる」
「灯油売りの声／のどかに／聞こえる日／きんぴらごぼうが／シャキッと仕上がる」
20.会津太郎五行歌集『いとしい地球よ』市井社 16cm上製123頁 2005年9月刊・絶版
［内容］ 人間を地球人として捉える広大な視点は、宮澤賢治の宇宙観を思わせる。～作家・三好京三氏序文より。
「どんど焼きの／火が燃え盛る時／少女の前髪に／付いては溶ける／夜の淡雪」
「武者震いしながら／全身の水を／光の中へ／はじき出す／五月の犬」
21.岡野忠弘五行歌集『パルスだ 情熱だ』市井社 A5判上製251頁 朗読：柳瀬丈子氏、尺八：三代目榎本秀水氏、草壁主宰との対談CD付き 定価1,886円（本体1,714円+税10%）2006年3月刊
［内容］ 美術に、建築に、旅に、世界に、家族に・・・岡野さんの情熱は世界狭しとばかりに飛び回る･･･
「パルスだ／情熱だ／陽だ／感性の／爆発だ」
「アドレナリンが／ドクドク垂れ流され／止まらない／『五行歌』の／すごさ 自由さ」
22.三友伸子五行歌集『小鳥の道案内』市井社 四六判上製321頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2006年7月刊
第2565回日本図書館協会 選定図書
［内容］ 鳥に導かれながら、導かれるまま自然に詠う歌人。
「お手本は／目指すものは／清らかさ／どこまでも／清らかなこと」
「ジョウビタキが現れて／柵にそって／道案内／地面に降りる／サービスまでして」
23.高岡蘭五行歌集『ユリノキ』市井社 四六判上製226頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2006年11月刊
［内容］ ずばりと人の内面について言い切って、余燼も残さないような見切りが冴える。
「人生は／許しの旅か／自分自身を許すことが／最終的な／解決法ならば」
「リハーサルの／ない舞台／人生という名の／僥倖に満ちた／芸術品」
24.田上洋治五行歌集『聴こえる』市井社 15cm並製172頁 定価524円（本体476円+税10%）（税込） 2007年3月刊
［内容］ 感性のみずみずしい正しさ。
「俺は／ふるさとの／土になり／ふるさとの風になる／それでよい」
「一升の／水を飲み／一升の汗にかく／真夏の砂畑／キビを刈る」
25.篠田耐江五行歌集『慈しみの海』市井社 四六判上製184頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2007年11月刊 絶版
［内容］ 物事の意味のすべてを奪い取ろうとする目。
「もうじき死んでゆくのね／目を閉じましょう／頬を寄せましょう／あなたと呼吸を合わせましょう／ふたりの呼吸をひとつにしましょう」
「水底で／水を抱くにも似る／決して／至ることのない／君への想いは」
26.井戸喜美代五行歌集『風に乗って』市井社 文庫上製252頁 定価838円（本体762円+税10%） 2007年9月刊
［内容］ 心の歌、旅の歌。
「改札口を出て／振り返ったら／大きく手を振っていた／今日一日／この人といてよかった」
「大西洋の／最西端に立つ／ロカ岬は／海の始まり／海また海の広がり」
27.悠木すみれ五行歌集『花冠』市井社 四六判上製208頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2007年11月刊
［内容］ 人のしての豊かさと大きさ。
「あぁ／あなたも／私を／好きだという／極上の花冠をもらう」
「病んで知る／臓器のように／災害で知る／山あいの／鄙の名ひとつ」
28.髙樹郷子五行歌集『渾身の赤』市井社 四六判上製240頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2008年04月刊
［内容］髙樹さんはシェイクスピア、ゲーテ、芭蕉と同じ総合型詩人である。季節、自然、恋、旅、生命、戦争、社会、生活などあらゆるジャンルの秀歌を持つ。（帯より）
「全滅と聞いた防空壕から／小さいお前らが駆け出してきて／一生で一番・・・／剛毅な父が／いつもそこで泣いた」
「川っぷちに出れば／匂いの違う風／あ、今／季節を／またいだようだ」
29.髙地清子五行歌集『雫となって』市井社 A4変形並製152頁 定価2,096円（本体1,905円+税10%） 2008年05月刊
［内容］ この歌集は、まことに人の命の真実に肉薄するものである。（序より）
「姉さんかぶりと／白い割烹着が／よく似合う／お母さんって／きれい」
「個室の夜は長い／生かされている母に／異国の丘と／青い山脈を／耳元で唄う」
30.桑野 量『桜、鳴り響く』市井社 四六判上製66頁 定価1,047円（本体952円+税10%） 2008年05月刊
［内容］ 僕から君へ、君から僕へ、親から子へ、子から親へ。すべての思いを紡ぐ 二十歳の桜 今、鳴り響く（帯より）
「かわいい子には／旅をさせろ／だから／すべての子が／旅立つ」
「気持ちを／受け取ってもらえない／それが怖くて／何も言えなかった／言わなかった」
31.佐々木祈美『全部愛だった』市井社 四六判並製220頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2008年08月刊
［内容］ 埼玉よみうり五行歌年間大賞受賞！ 九十歳の天才少女。（帯より）
「愛と言う／字を知らない／としよりの／一生は／全部愛だった」
「としよりの／世の中になれば／後世にのこるような／痴呆のうたなど／あるかも知れぬ」
32.本木光子『嫁』市井社 四六判上製326頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2009年03月刊
［内容］ 嫁となった家には、大舅夫妻、舅夫妻、合わせて四人の舅姑がいた。
初めから詩歌を書いているよりも、実の生活に没頭しているから、生に厚みがある。田を作った厚みである。（帯より）
「田植えの／お茶休み／死んだ／トドのように／眠る」
33.其田英一『なの花』市井社 四六判並製162頁 定価1,100円（本体1,000円+税10%） 2009年03月刊
［内容］ 「なにもないという／豊かさを／感じています／そう／なにもないのです」
この歌を最初に見たとき、私はふしぎなものを見たような気がした。それは、特別にいい歌を見るときの特徴的な感覚であるが、いままでにないものであること、そしていままでのもの以上に多くのものを含んでいること、である。（跋より）
「もう／溶けてしまってもいい／と思う／なの花の／野辺」
34.佐々木エツ子『夫恋い』市井社 四六判並製223頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2010年03月刊
［内容］ 恋うという叙事詩！ 添い遂げる愛の軌跡。
「トチの花降る／階のぼる／人工呼吸器の／夫の姿／抱いて」
「写真が笑み／音が寄り添い／文字に溺れる／あなた あなた／つのる夫恋い」
35.坂本愛子『花嫁人形』市井社 Ａ５判上製 定価1,571円（本体1,429円+税10%） 2010年03月刊
［内容］ 天然性のひらめきを持った五行歌人！ ユーモアのあるのびのびとした作風の歌群。
「あさってって／言葉はいいな／明日ではなく／あさって 何が／あるでしょう」
36.叶 静游『大切な時間－癌との戦い－』市井社 四六判並製361頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2010年05月刊・絶版
［内容］ 五行歌で綴る癌闘病記！ 告知、闘病、不安、葛藤、克己・・・。ガン患者の心の機微を真正面から書き綴った渾身の364頁！
「どうして／こんなに／静かなのだろう／何もかも消え／空白だけがある」
37.吉川敬子『時の鎖』市井社 四六判並製257頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2010年05月刊
［内容］ 真実をみつめ続ける眼！
「問いも答えも／内包した／一生命体／一生かかって／どれほど覗けよう」
38.高岡 蘭『しろつばき』市井社 四六判上製229頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2010年09月刊
［内容］ 高岡蘭さん、第二五行歌集。切れ味のいい歌満載。
「私は／自分の運命の／デザイナーで作家だ／毎日／自分の物語を書く」
39.柳瀬丈子『風の伝言』市井社 四六判並製231頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2010年10月刊
［内容］ 柳瀬丈子さん第二五行歌集。生き物へのあたたかいやさしい目。自然への畏怖。
「風の／通り道に／立っている／伝言を しかと／受けとめたか」
40.福家貴美『富士』市井社 四六判上製259頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2010年10月刊
［内容］ 福家貴美氏第二五行歌集。自然を切り取る目が冴える！
「かまきりの子の／鎌もみどり／高々と上げ／青草の中／泳ぎ切る」
41.間中淳子『めざし』市井社 新書判並製96頁 定価770円（本体700円+税10%） 2011年03月刊
［内容］ タイトルの『めざし』はユニークなお母様を詠った五行歌から。女の本音をずばりと射抜いた歌や、しっかり人や物、自分さえも見通す作者の目が光る。
「この性は／無限に／脱皮を続ける／少し怖い／蝶々」
42.須賀知子『ウフフ』市井社 四六判上製281頁 定価1,257円（本体1,143円+税10%） 2011年05月刊
［内容］ 芦屋五行歌会代表の須賀知子さん初めての五行歌集。「日常にきらめく言葉たち」のキャッチとおり、全編に幸福感と愛情がまばゆくきらめいている。
花屋で／息子と／鉢合わせ／ウフフ／明日は「母の日」
43.叶 静游・和田郁子『旅－寛容の世界』市井社 四六判上製200頁 本体1,905円 2011年07月刊・絶版
［内容］ 叶静游氏第二五行歌集。夫が五行歌を詠み、妻が写真を撮る、夫妻の旅日記。カラー写真８６枚収録
「尖塔のように／青空に林立する／ドロミテの／岩峰に／白雲が靡く」
44.下濱和子『恋物語』市井社 四六判上製253頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2011年08月刊
［内容］ 堺泉北五行歌会代表の下濱和子さん初めての五行歌集。磨きぬかれた作品群！
「好きです」の／アクセルを／踏めないまま／大人になってしまった／恋物語
45.川上美也子『ありがとう －カルガモ母さんの五行歌集』市井社 四六判並製233頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2011年11月刊
［内容］ 脳性マヒの重度障がいのために、電動車椅子で移動し、「カルガモ母さん」として親しまれる、川上美也子さんの五行歌集。全作品手書きの文字にて掲載。
何をしても／何もしなくても／時は待ったなしで流れるが／なんと／ゆったり流れることか
46.萌子『海と生きる』市井社 四六判並製261頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2011年12月刊・絶版
［内容］ 長野の山で生まれ育った作者が、石巻の海で生きる覚悟！ 最後の「海と生きる」は津波の章
砕くこと出来るなら／指の間を墜ちる／砂の細やかさで／心よ／光れ
47.芳川未朋『く、』市井社 四六判変形並製174頁 定価1,100円（本体1,000円+税10%） 2012年2月刊
［内容］ 熊本五行歌会代表の芳川さんの五行歌集。どれを見てもよく、一つ一つに今まで書かれたことのない魅力がある。
蝉よ／地上は／うつくしいか／おまえの／ながい夢のそれより
48.下瀬京子『芽刻』市井社 四六判並製255頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2012年4月刊
［内容］ 生命の世界をとらえた歌。色彩ある透明な影
鳥に／さやぐ森のある如く／人には／人のつながる／囂囂たる森がある
49.叶静游『フクシマに立つ』市井社 四六判並製184頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2012年７月刊・絶版
［内容］忘れない 忘れてはいけない！ グリーン・ルネッサンス
小さな種を／蒔いて五十年／漸く／脱原発の／緑が広がる
50.酒井映子『ひまわりの孤独』市井社 四六判並製228頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2012年10月刊
［内容］自ら自分自身を創るという豊かさ！
従順な心には／深々と／刃が／刺さっている／ことがある
ただ微笑むだけで／いい／赦すのは／神の／領域だから
51.大友誠三『ナニャトヤラ』市井社 四六判上製370頁 定価定価1,650円（本体1,500円+税10%）円 2013年2月刊
［内容］いわき民報ふるさと出版文化賞特別賞受賞！
１７年の集大成！ 限りない優しさに包まれた歌群！
燕たちが／巣立った／うちの子はどこかと／しばらく／空を探す
埴輪の目の／闇の奥から／弥生人が／こっちを見ている／一人じゃない
52.中邨安榮子『折づる』市井社 四六判上製180頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2013年4月刊
［内容］女性の感性が書いた昭和史！
「遺骨がコトッと／泣くさかい、こうして／抱いていますのや」／軍国の母が落とした／血の涙
「この乳を吸うて／戻れ」と泣き乍ら／息のない子に／胸押しあてた／分娩室も凍る如月
53.飯島治雄『背中押さないでよ』市井社 新書判並製162頁 定価770円（本体700円+税10%） 2013年8月刊
［内容］受けとめる知性 ソファの感性！
人生の下り坂／もくもくと／歩む／背中／押さないでよ
人は二度死ぬ／魂が飛び去った時／そして／想い出からも／消えた時
54.蛇夢（じゃむ）『それって食えるのか』市井社 新書判並製94頁 定価770円（本体700円+税10%） 2013年10月刊・絶版
［内容］批評精神は、自分を刺し、やがて刺すこと自体も批評し、いつか肯定し得るものを掴み取るに相違ない。
ゴミ袋に捨てた針／としての私／突き出して／人を／傷つける
空から／ドサリと／自分の死体が／落ちてきそうな／ビルの谷間
55.甲斐原梢『2013・♂・66』（2013年・男・66歳）市井社 四六判上製・200頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2013年12月刊
［内容］最も冷静な科学者が、思いによる「全て」についての交響詩を奏でた。
全てのものは／光でさえ／深い／闇から／生れでる
最後には／寄り添うのみ／人間／この／簡潔なるもの
56.西部 稔 『カピバラの夢』市井社 四六判上製・208頁 定価1,324円（本体1,204円+税10%） 2014年4月刊・絶版
［内容］長崎県初の五行歌集！ この歌集は、その正直について最も考えさせられる歌集である。
本音って／疲れるんだよな／という言葉に／素直に／「うん」とうなずく
柩もなく／花もなく／キャンドルもなく／ただただ眠る／春のカピバラ
57.宮澤慶子『花びらが零れないように』（はなびらがこぼれないように）市井社 四六判上製・274頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2014年5月刊
［内容］受容する豊かさ。さまざまな色彩の世界
少女のからだに／木漏れ日が斑に映る／めんこい縞馬が／突如現れたよう／白樺の林が動く
想う人に／薔薇をさしあげよう／花びらが零れないように／息を止めて／鋏を入れる
荒縄が／いっきに／解けるような／冬の夜の／湯舟
58.井椎しづく 五行歌集『慈雨（アムリタ）』市井社 四六判変型・仮フランス装・256頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2014年7月刊
［内容］これは、みずいろの声とでもいいたい声である。彼女を救った慈雨というようなものか、あるいは、そのたたずむ水辺の風景か。
美しい人に出会った／人形のような／それでなく／人間の／うつくしさだ
交尾の後／横たわる／屍／それがお前の／生まれた意味か
傷口に／かけられた／ガーゼ／優しい／うそのにおい
59.菅原弘助 五行歌集『七曲り峠』市井社 四六判上製・296頁 定価1,650円（本体1,500円+税10%） 2014年9月刊・絶版
［内容］男歌を可能にしようとした、男のうたびと！
人はなえ何して／皆 死ぬあだ／そうせば／今、生ぎでる／この世はなえ何なあだ
死にゆく／その日から／逆算すると／今日の日は／鮮明だろう
雪下ろしの途中／土足で／水屋に入り／厚切りの肉を／焼いて喰らう
60.大本あゆみ 五行歌集『鍋』市井社 四六判変型・上製・234頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2014年11月刊・絶版
［内容］人生、生活、周辺のことごとくを冷静に見透かしていることに感心する。そこにかすかに漂わせているユーモアが、真実の芯とも重なって、世界を展示していく。それが読み手には楽しい。
焦げ付いたところが／また／焦げ付く／嫉妬心のような／フライパン
蜘蛛の巣のあみだくじ／どこを引いても／大当たり／ゴールで／蜘蛛が待っている
覗いても／底が見えない／今が／どん底だと／思う
61.かずみ『ええねん』市井社 四六判上製・300頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2014年12月刊
［内容］多くは関西弁で書かれているのも、日ごろの生きた自分の言葉をしんじているからであろう。貫けば、個性はあらわれる。
ええねん／いまも／夢みる／夢子の／ままで
私に頼り切る／老母が／老人ホームを／仕切る／車椅子走らせて
62.水源純『しかくいボール－子どものことばは道しるべ』市井社 四六判変型・並製・160頁 定価1,100円（本体1,000+税10%） 2015年4月刊
［内容］子育て中のママに贈りたい、水源純待望の第３五行歌集。儚くて、それでいて永遠の虹のような記憶。そこは、とろけるような母と子の時間で満ちている。
初めて見たサイコロを／じーっと眺めてかんがえて／それから彼は／高らかに叫んだ／「しかくいボール！」
ただいまも言わず／桜ひと房／差し出すから／おかえりを言うのも／忘れたじゃない
63.ひまわり『ありがとね、ありがとね、ありがとね』市井社 四六判上製・292頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2015年5月刊
［内容］作者の弱者に対する優しさのようなもの、これは彼女が五行歌にかかわってくれたときから一貫していた。それが大きな花となった気がした。
勉強し続けないと／僕の頭は忘れるんです／だからずっと勉強します／ああ、この子に／花束をあげたい
用意した夕食を／息子に／ひっくり返され／泣くこともできず／突っ立って居る
64.村岡遊『心奥のルージュ』市井社 四六判・上製・282頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2015年8月刊
［内容］その黒は赤にも変わる華やかさと鮮やかさを持ち、また瞬時にして純粋の白にも変わる激しさを持つ。これが村岡さんの個の世界である。個は力であり、色彩であり、智恵の深さでもある。
本物の愛は／手放してから／気づく／凄絶な／理解
紅筆など／なかったのだろう／若かった母の／紅差し指が／しなやかに舞う／
65.南野薔子『硝子離宮』市井社 新書判・並製・168頁 定価770円（本体700円+税10%） 2015年9月刊
［内容］彼女の美意識の選ぶ絵の具は主として黒と銀である。僅かに暗緑と青、深紅を用いる。これが言葉に対する厳しさの証しであるとでもいうように、烈しく禁欲的である。
花を飼いたい／凶暴に乱れ咲く花／あらゆる欲望を喰んで／昂然と／美しくなる花
心の／ほとりに／離宮を造る／美しい刹那ばかりを／棲まわせる
66.秋葉 澪『踝になみだ』市井社 四六判変型・並製・266頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2015年11月刊
［内容］私は歌の条件の一つとして、「いままでに見たことのないもので感動させる」ものと言っているが、彼女の集はそれで成っている。その歌のどれにも、新しいものの見方と表現があり、しかもよくわかる。
頬に／乗れなかった泪が／踝に溜まっている／泣きたくても泣けなかった日の／ふんばりを支えて
波しぶきの先端が／シュワッと／集まったみたいな／生しらす／海からの手紙
67.悠木すみれ『青い金平糖』市井社 四六判・並製・154頁 定価1,100円（本体1,000+税10%） 2015年12月刊
［内容］生命 そのにおいを描ききる、生命（いのち）のうたびと
ホッ ハッ ホイ／と／コマ送りを／見ているような／トカゲの動き
結球を突き破って／現れ 咲くという／キャベツの花の豪快さに／何だか／笑いがこみ上げてくる
68.蛇夢『上映禁止』市井社 新書判・並製・92頁 定価880円（本体800円+税10%） 2016年1月刊
［内容］歌は非常に辛らつである。彼の批評を免れ得るものはないといっていいくらいだ。
サヨナラ僕ノ恒星／君トノ間ニ／引力ハ働カズ／遠心力ハ／増スバカリ
百鬼夜行図絵／俺がゐる／舌まで／チロチロ／出してゐる
69.永田和美『ほんとのこと は』市井社 四六判・並製・228頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2016年3月刊
［内容］目立たない言葉で静か に書かれているのに、こんなに豊かさと奥行きがある。静かに始まり静かに終わる豊かなドラマ。
ほんとうのこと／は／自分に／だけ／言う
この世で／いちばん強いのは／芯の芯から／やわらかい／こころ
70.福田雅子『馬ってね・・・』市井社 四六判・並製・204頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2016年7月刊
［内容］馬というものが、いままでにはないもののように見えてきて、かつそれは世界の理解につながっている。
馬と私が／空気の一玉となって／ふわっと弾む／体験乗馬の／まさかの一瞬
大きな目玉で／見下ろし／私を品定めする／乗馬センターの馬に／お愛想は通じない
台風と初雪が／北海道で／出会った日／アイヌの神様は／気絶した
71.河田日出子『机と椅子』市井社 四六判・並製・246頁 定価1,650円（本体1,500円+税10%） 2017年3月刊
［内容］文学を行う者は真実を表そうと努めつづける。ほんとうの言葉と信ずることができる。
私という／人間の／完成がみたくて／文学を／やっている
自分の考えが／全く／正しい／それが／私の問題だ
何もかも／夫が居ての／感動だった／パパ起きましょうか、と／言えない朝の空
72.遊子『薔薇色のまま』市井社 四六判・並製・262頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2017年3月刊
［内容］完成度の極限にまで高い歌が、そこここにある。読むにしたがって、まぶたの裏に涙がたまり、あふれんばかりになった。
「ただいまぁ」の／声に／信州は／山の緑／空の青
青空一枚で／折った鶴を／浅間のてっぺんから／世界中の空へと／飛ばしてみたいよ
いい歌は／水琴窟に落ちる／水音のよう／心の奥まで／響いてやまない
73.三友伸子五行歌集『宇宙人に背中おされて』市井社 四六判・上製・296頁・２色刷 定価1,650円（本体1,500円+税10%） 2017年4月刊
［内容］題材選びの的確さ、無駄のなさ、適切な冗長さ、うなづけるものの見方、歌を分析していくと、彼女は最もよいものを選んでいる。
いいものを／いいと見極める／眼は／いいものに／培われる
おにやんまが／網戸をノックしている／開けてやると／わたしの頭に／チョコン
〝恥をかく勇気を持て〟／って言うじゃないの／こっそり／自分を／はげましている
74.柳瀬丈子五行歌集『波まかせ ~ 旅 ~』市井社 B5判変型（w182xh170)・上製・46頁 四色刷 定価1,650円（本体1,500円+税10%） 2017年10月刊
［内容］波まかせの船旅の中、驚きの風景、自然との出会い、飽かずに眺めた記しとしての一冊。旅先で撮影したカラー写真10枚掲載。
船、南転。／サソリ座の位置が／少し変った／地球は一つの／巨きな磁石
遡上してくる魚群／川はたちまち／虹色になる／八月の／アラスカ
旭日が／染め上げる／南極の空と海／氷結したまま／一気に血の色
75.三葉かなえ五行歌集『プロジェクションマッピング』市井社 四六判・並製・124頁 定価1,100円（本体1,000+税10%） ISBN978-4-88208-151-7 2017年11月刊
［内容］16歳から26歳までの作品厳選99首掲載。「繊細でありながら、果てしなく勇敢なことば。痛みにも目を背けることなく、世界を信じて、よりそっている」（文月悠光）
もみじ色や／いちょう色の魚が／空を泳いだのか／道端に落ちる／秋の鱗
墨をぬって／和紙をおしあてよ／心が傷だらけなのは／人生の版画を／刷るためなのだから
クジャクの背／大きな扇はまるで／一筋一筋／電気が通った／プロジェクションマッピング
76.松山佐代子五行歌集『そ・ら』市井社 四六判変型・並製・314頁+巻頭カラー口絵8P 定価1,540円（本体1,400円+税10%） ISBN978-4-88208-152-4 2017年12月刊
［内容］自分で生きることを決心した女性が、その後のノラを生きながら、悪戦苦闘するなかでの歌。
「そ・ら」と／大空に向って言う／「ら」の音が／バイブレーションになって／みるみる青に吸い込まれる
この寂しさを溯ると／草の容が見える／失った日々の／白い時間の淵にそよぐ／草の葉よ
ハムレットのポスターが／「生か死か」と問いかける／生きるにきまっちょる！／毎朝応えながら 改札へ急ぐ
77.詩流久五行歌集『白無垢を着て』市井社 四六判・上製・302頁+巻頭カラー口絵8P 定価1,540円（本体1,400円+税10%） ISBN978-4-88208-153-1 2017年12月刊
［内容］率直であると同時に情に溢れている。心が明るく、真っすぐで、思いも深く透徹し、説得力がある歌。
勉強より／大事なものがあるって／人は言うけど／勉強は／生きる希望だよ
がんばらない介護？／ふざけないでほしい／ぎりぎりのところで／ふんばって／生きているのだ
嬉しい ただ／嬉しい／あなたがいること／あなたが笑うこと／あなたと生きること
78.倉本美穂子五行歌集『ふたりして』 市井社 四六判・上製・310頁 定価1,430円（本体1,300円+税10%） ISBN978-4-88208-155-5 2018年4月刊
［内容］涙の入口に誘う永遠に続く愛の物語。
ふくよかな胸へ／懐紙を／すっと忍ばせたよう／かさなる稜線に／三月の雪
道端が／急に明るくなった／秋桜が／いちどきに／咲くんだもの
キューピットの矢が／わずかに／外れて／今 あなたといる／不思議
79.井戸喜美代五行歌集『過ぎ去りし日々』 市井社 四六判・上製・260頁（含カラー8頁) 定価1,650円（本体1,500円+税10%） ISBN978-4-88208-156-2 2018年4月刊
［内容］季節の移ろい、12回に及ぶ海外旅行や国内旅行の旅の記録。
おかあさん どこ／おかあさん どこ／母の胎内を彷徨い／夢の中で母を恋う／自分探しをしている
アドリア海の／透明度は／小石の数まで／数えられる／入江は宝石の海
オレンジ色に／耀く日の出／サハラ砂漠の／朝焼けの／しじまの中にいる
80.雅流慕五行歌集『心』 市井社 新書判・並製・128頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2019年9月刊
［内容］雪国に生きる人の心、女の情熱が迸る圧巻の歌集
潰れてしまうほどの／心の重さを／持ってみたい／生きてることすら／忘れるような
姑が死んだ／野武士は／矢折れ／刀尽き／くっと逝った
真夜中の／無言の囁きは／恐ろしい／柩の中まで／雪が降る
81.甘雨五行歌集『花宙』 市井社 四六判・上製・184頁 定価2,200円（本体2,000円+税10%） 2019年11月刊
［内容］編集者・島本脩二氏推薦。甘美で切ない世界観─。艶めく五行歌集
ゆるぎない愛は／やはらかな大地／堕ちても／堕ちても／花の 宙
もっと…／嬲りあう愛のせつなさが／ほしい／「欠落を支配して／下さい」
さびしさを／埋めちゃだめ／底でしか／奏でられない／絶叫がある
82.岡田道程『星月夜 哲学する五行歌』 市井社 四六判・並製・192頁 定価1,100円（本体1,000+税10%） 2019年11月刊
［内容］問いかける五行歌、考える五行歌。生命と自然の循環、いのちの再生。
蟋蟀を逃がす／手の中の／蠢き／い・の・ち が／躍動している
「私は生きていていいの」／愛情を受けなかった子が／一生抱える／深い闇のような／自問
ゴッホの絵は／晩年になるほど凄味を増す／孤独の極北で見た／煌煌と星の渦巻く／星月夜
83.旅人五行歌集『真珠層』 市井社 四六判・上製・160頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2019年12月刊
［内容］哀しみの上の底深い交響
ヴィクトリア瀑布から／天へ／遥かな天へ／虹が／駆け上がる
哀しみの／通奏低音を／抱えて／二人で／生き続ける
言葉に／できない想いが／真珠層のように／重なって／人を創る
84.漂彦龍五行歌集『コラージュ』 市井社 四六判・並製・130頁 定価1,100円（本体1,000+税10%）円 2020年2月刊
［内容］彦龍氏実質３冊目の五行歌集
巧緻に／デザインされた／毒針のように立つ／クラナッハの／ビーナス
始皇帝のように／我らも残すのか／原発の墓と／フレコンバッグの／黒い兵馬俑
口接けても／通電しなくなり／私共は／絶縁体と／なりました
85.柳瀬丈子五行歌集『風紋』 市井社 四六判・並製・166頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2020年4月刊
［内容］神々しいまでに真実なうたびと。
淫する とは／ひとつの決意／果まで行くという／痛い／覚悟
鉄棒少女／逆上りして／そのまま／空を／歩いている
壊すことの狂気ばかりを／人は云うが／創ることも 壮大な狂気なのだ／どちらも／人を酔わせる
86.塚田三郎五行歌集『風と出逢う』 市井社 四六判・並製・174頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2020年6月刊
［内容］そのままでいい。ほんとうのことだから、何をどう書いてもいい。
あんたの親父は／ケンカしても／塚田さんが怒ったのなら／むこうが悪いと言われていた／そんな人だったよ
やっと解ったよ／君が言った／人に期待しないということ／けして／悪い意味ではなかった
何もせんでも／良い日には／何もせんでも／良いでは／ないか
87.柳沢由美子五行歌集『三十年ぶりのおんぶ』 市井社 4/6判・並製・236P・定価1,320円（本体1,200円+税10%）・2020年08月刊
［内容］自然や生き物への目線、小さきひとへの愛にあふれた歌
今が始まりなのか／終わりなのか／羽化したばかりの／セミの／透明
陽ざしが／背中で／深呼吸しているみたい／三十年ぶりの／おんぶ
おばあさんが／川で洗濯をしていると／何が流れてきたんだっけ？／5 歳たいちゃん／「みずー」
88.大村勝之五行歌集『母よ 妻よ』 市井社 4/6判・上製・328P・定価1,650円（本体1,500円+税10%）・2020年09月刊
［内容］これほど母や妻への愛情あふれる歌があったろうか
老母(はは)は／鉱泉煎餅を／私と一緒に食べたくて／二つに割って／待っている
妻が／優しいから／私の／歌も／優しくなりました
すやすやと眠っている／その寝顔が／とても可愛い／老母(はは)を思わず／抱き上げたくなる
89.山野さくら五行歌集『横浜の空 五行歌恋物語』 市井社 4/6判・並製・210P・定価1,320円（本体1,200円+税10%）・2020年10月刊
［内容］横浜を舞台に、大人の恋物語を五行歌で綴る
ここは／海と光の街／手をつないで／歩くことが／似合う街だ
綺麗だねって／君が／しみじみ言ったから／あの瞬間が／あってよかったと思うよ
傷つかなければ／進めない途もある／古傷いっぱい／抱き締めて／生きていこう
90.伊東柚月五行歌集『青の音階（スケール）』市井社 4/6判・並製・276P・定価1,430円（本体1,300円+税10%）・2021年2月刊
［内容］傷だらけの手は、強さも弱さも書き記す。
いっそ／大きく凹もう／いつか／多くを満たす／器になるのだ
風も土も／放埓な生の息遣い／過ちの一つも／落ちていそうな／五月の庭
泣けないのは／プライドのせい／けれどプライドよ／白骨の杖のように／私を起たせている
91.鳴川裕将五行歌集『配達員』市井社 文庫判・並製・200P・定価550円（本体500円+税10%）・2021年3月刊
［内容］いじらしいあこがれの心が疼く。
泣きながら／歌を作りながら／仕事する／配達員が／どこにいますかって
あー／帰ったら／本が読める／違った、／啄木に会えるんだ
私は／誰かの布石／少なくとも／父母は／踏み台になった
92.アド＆遊子 夫婦五行歌集『まだまだ大丈夫』市井社 4/6判・並製・224P・定価1,320円（本体1,200円+税10%）・2021年3月刊
［内容］大学時代に知り合った二人が、結婚50年金婚式の記念にと出版された夫婦五行歌集。
心の中にスーッと／入り込んでくる／笑顔／一瞬で／持って行かれた（アド）
足のつかない川に／落ちて／とっさの危機でも／慌てない自分／初めて知る（アド）
やるべきことを／見つけた瞬間／気持ちが変わった／力強く／前に進み始めた（アド）
柔らかな／春に／ざくっと／初鍬の／音（遊子）
ハッと／気づいた瞬間／正しい／私が／生まれている（遊子）
恋文／ひとつ／くれなかった／男の／傘の中にいる（遊子）
93.萌子五行歌集『春が来たよ』市井社 4/6判・並製・260P・定価1,320円（本体1,200円+税10%）・2021年4月刊
［内容］叡智の人の渾身の決意の第２五行歌集
母校の／校歌で知った／叡智の瞳／私の目指すものは／いつもそこにある
この世で／一番清しい匂いは／剥いたばかりの牡蠣／ぜんぶ／海になる
イヌワシの親鳥が／子に飛び方を／教えている／今日の空は／そのためだけの青
94.市原恵子五行歌集『草千里』 市井社 4/6判・上製・238P・定価1,320円（本体1,200円+税10%）・2021年7月刊
［内容］山の風光を讃えてやまない
野焼きの山が／黒からこげ茶へ／そしてみどりに／阿蘇の風が／色をのせてゆく
大地も風も／空までも／みどりが制する／五月の／阿蘇
梅雨あけの／入道雲／象が前足をあげ／普賢岳に／のしかかる
95.三隅美奈子五行歌集『博物詩』市井社 4/6判・並製・210P・定価1,210円（本体1,100円+税10%）・2022年2月刊
［内容］身辺のあらゆることについて、解釈を与え、物語にした
散り頻るイチョウ／今 ここは／合わせ鏡の世界／どこも どこまでも／黄色 黄色 黄色
草履を引きずり／たもとを引きずり／飴を引きずり／その子を引きずり／七五三が行く
二十億光年を／一キラリと名付けよう／キラリ キラリ／そんな長さで流れていくのだ／宇宙の河は
96.ともこ五行歌集『コンチェルト ～協奏曲～』市井社 4/6判・並製・230P・定価1,320円（本体1,200円+税10%）・2022年6月刊
［内容］外地生まれ、ヒロシマ育ちの作者が祈る平和への思い。人生の恋の物語。
第二楽章 恋から／始めた コンチェルト／第一楽章 戦争を／ようやく書けて／さあ終章を詠おう
もう絶対に／戦争はしないで／外地生まれで／ヒロシマ育ちの／少女の願いは生涯一つ
この胸に／残響の／ひとつあり／遠い遠い／出逢いの奏でるもの
97.窪谷登五行歌集『遠近両用メガネ』市井社 4/6判・上製・268P・定価1,540円（本体1,400円+税10%）・2022年7月刊
［内容］男の弱点をかくさない、大人のユーモア
カーナビの／案内で／行って来た／福島の／秘湯
遠近両用メガネ／出来上る／さて／君を／どちらで見るかな
ウソは／言っていない／ただ／その事を／黙っていただけ
98.八木大慈五行歌集『あるがまま』市井社 4/6判・上製・434P・定価2,200円（本体2,000円+税10%）・2023年8月刊
［内容］迷い無き王道を歩む歌
人生いくたびか／大吹雪／時にまた／紙吹雪／花ふぶき
過去たちは／みな／それぞれに／私の／師
この／一瞬に／我が人生の／すべて／あり
99.宇佐美友見五行歌集『海、はじまる』市井社 4/6判・並製・272P・定価1,430円（本体1,300円＋10％税）・2023年10月刊
［内容］迷い無き王道を歩む歌
ウエストを／きゅっと 絞って／誰に差し出すのか／少女は／花束のよう
寄せる青と／たゆたう白と／私が／いない日の／海を想う
無骨な男って／いいよねえ／女二人の きりたんぽ鍋／芹の根っこが／一番人気
100.永田和美五行歌集『花にもなれる』市井社 4/6判・並製・198P・定価1,320円（本体1,200円＋10％税）・2023年11月刊
［内容］柔らかさと自分を律する清々しさ
私は／花にもなれる／風にもなれる／あなたにもなれる／だから 生きていける
窓を開けたら／十月の空が／飛びこんできた／ギュウッと／抱く
いっせいに／うすあかりが／灯ったよう／満開の桜の／連なる道
101.見出丘五行歌集『五行歌丸で旅をして』市井社 4/6判・並製・278P・定価1,320円（本体1,200円＋10％税）・2023年11月刊
［内容］五行歌丸に乗って心の奥底を探る旅を
お月さんも／笑う？／幼子の／問に／笑うとも
泥を／被って／けろりとしている／それが／男だろうよ
ハンドルを／握っている間なりと／一番優しい／自分でいたいと／思う
102.小谷要岳五行歌集『きずな』市井社 4/6判・上製・332P・定価1,540円（本体1,400円＋10％税）・2023年12月刊
［内容］11人兄姉の末っ子、家族愛と努力で築いたきずな
母の乳房は／蚕の匂いと／稲穂の香り／十一番目の／末息子
物語はつづく／生きてる限り／際限なく／台本のない／物語
歳を重ねるって／微量の無駄もない／常に新しいものに／遭遇する／開拓者でありたい
103.黒猫五行歌集『黒猫のよりみち』市井社 B5変型判（w182xh170)・上製・54頁・定価1,540円（本体1,400円＋10％税）・2024年03月刊新刊
［内容］五行歌の本を生きた証として作りたい
死ぬ／ために／生まれる／命は／ない
長い睫毛／つぶらな瞳／コロナ禍中に／生まれた生命／強運であれ
私には／観音ぼくろがある／気が向くと／それに赤い口紅を塗る／運がむくような気がして
新刊／電子書籍／入門書／五行歌選集／草壁焔太五行歌集／そらまめ文庫／個人歌集／その他
【えほん】
1.『つなみのえほん』くどうまゆみ 市井社 B5判上製46頁 定価1,320円（本体1,200+税10%） 2012年5月刊 第３刷！
［内容］ にげて！ なにももたずに！ もっともっと高いところに！
子どもたちに語り伝えよう！ 避難所で作られた感動の手作り紙芝居が、絵本化！
南三陸町在住の作者が、自ら文と絵と五行歌でつづる、避難の記憶。学校、図書館、家庭に必需の一冊！
【その他・詩集】
1.詩集『女のうた』河田日出子 市井社 四六判上製332頁 定価1,572円（本体1,429円+税10%） 2009年１月刊
［内容］ 夫や息子に対する詩歌も、自然で、当然で、うそがなく、よく理解できる。こういうものは、一方的で読めないものになることも多いが、正直さが徹底しているためか、河田日出子という女性の居間を覗かせているもらっているように感ずる。妻らしさ、母らしさが、真実で個性的である。決して溺れていない。すべてを言うことに賭けているのである。 （草壁焔太・跋より）
2.詩集『愛、怨嗟の果て』髙橋常雄 市井社 四六判上製269頁 定価1,572円（本体1,429円+税10%） 2010年11月刊・絶版
［内容］ 詩、俳句、歌詞、五行歌。
獺祭の夜に女が
斧で柵を切ることを
獲物は知っていた
（獺祭の夜より）
”官能美に酔わされる詩、ときにはもてて陶然と楽しむ詩、騙される詩、そして決定的にさながら地獄に落とされた詩、このセットがなんともいえない人生の真実、とくに男のたどる道そのものと思われるのだ。
かくて『愛、怨嗟の果て』は仕上がった。”（草壁焔太・跋より）
【その他・ノンフィクション】
1.『フミコと芙美子』池田康子 市井社 四六判上製525頁 定価3,300円（本体3,000+税10%） 2003年6月刊
［内容］作家林芙美子の生誕１００年に、尾道在住の作者が膨大な資料をまとめた。芙美子の娘的存在だった大泉渕さんと筆者との対談（１００頁）掲載。
2.河田日出子 『俺はこわれちゃったんだよ-五行歌と文章で綴る在宅介護日記-』
市井社 四六判並製276頁 定価1,320円（本体1,200円+税10%） 2013年4月刊
日本図書館協会選定図書
［内容］発病から８年間在宅介護で看取った妻の全記録！
お出かけは／いつも病院／アルツハイマーの夫に／ばりっとした／背広を着せる
痴呆の夫が言った／「好きだよ」／そら耳かしら？／いやほんとに言ったと／夫の首を抱く
3.自叙伝『あしあと』 中嶋保弘著 市井社
四六判・上製・292頁 定価1,650円（本体1,500円+税10%） ISBN978-4-88208-160-9 発行日：2018年11月・絶版
［内容］インパール戦線を生き延び、戦後を生き抜き、産業廃棄物業者の先駆け（株）中商創業者となった、中嶋保弘の破天荒な自叙伝！ 改訂版発刊なる！
【月刊『五行歌』バックナンバーと支部会誌】
月刊『五行歌』は、2020年１月号～１冊1200円＋送料200円で、バックナンバーが入手できます。五行歌の会へご連絡ください。2020年より前は品切れです。
また、各地で支部歌会誌も多く発行されています。こちらは各歌会へ問い合わせください。
【五行歌に関係ある書籍】
堀田正直『わらくえ』市井社、（五行歌絵本）、
松本孝博『人間に帰れ企業人』市井社（五行歌とエッセイ）、
草壁焔太『散文人間、韻文人間データ人間』市井社（文章の中における五行歌の位置）、
松崎俊道『あなたを変える67の時間習慣』ダイヤモンド社、（五行歌入り実用書）、
夏目祭子『ダイエット破り』河出書房新社、（五行歌折り込み文学といわれる）があり、各出版社から入手することができる。
また、草壁焔太初期詩歌集のうち五行歌を含むものには、
『ほんとうに愛していたら』『恋人の子守歌』（以上新書館）、
『赤い頬に頬をよせると』光風社（絶版）、
『西池袋物語』六藝書房（絶版）、『ハ・キトーホーヒ・エン』市井社があり、
文章中に五行歌を含むものとしては、
『もしも君の瞳が涙であふれたら』、『君はいま何処をさすらう』光風社（青春論２部作）があるが、市井社の刊行物以外は、いずれも現在入手不能である。