2025年10月新刊『のぶこは僕の誇りだ』
◆◇待望の金子哲夫五行歌集◇◆
|
書 名: 『のぶこは僕の誇りだ』
著 者: 金子哲夫 四六判・並製・190頁 定価1320円(本体1,200円+10%税込) 発行日:2025年10月25日 ISBN978-4-88208-226-2 |
◆◇著者プロフィール◇◆
金子哲夫(かねこ・てつお)
1935 年 群馬県生まれ、埼玉県在住
1964 年〜1994年
旧文部省・国立大学等勤務
1994 年〜現在
学校法人共栄学園勤務 (2010 年から非常勤)
2013 年 五行歌の会、及び岩槻五行歌の会入会
◆◇目次◇◆
一、スキップ
二、ヨーガ教室
三、手毬歌
四、千羽鶴
五、日記抄
六、冬の花びら
跋 草壁焔太
あとがき
金子家の思い出アルバム
◆◇跋文より◇◆
書いている夫の愛が自然に現れ、読み手の心に沁みとおるから、こんなに泣かせるのだろう。
この歌集は、ぜんぶ、金子哲夫という男子が、一人の女性、信子さんに捧げた歌でなっている。ぜんぶが恋歌であり、告白であり、恋の成就の物語である。
草壁焔太跋文より抜粋
◆◇あとがきより◇◆
この歌集は、そんな妻の生きた証を残そうと思い、発行することにしました。不十分な内容と稚拙な表現ですが、あの世の妻へのみやげになればと思っています。
(著者より)
五歳で
父をなくした新妻
私と手をつないで
散歩するとき
よくスキップした
乗降口で
お辞儀をして
電車に乗る
和服姿の女性
私の奥さん
母は父に
理不尽に叱られる
ことがあった
妻は絶対叱らないと
決めている
魂が
柘榴のように
割れた
気がした
妻の死んだ日
自分の
人生にある
一つだけの星印
妻に
巡り合えたこと
亡妻が
迎えにきてくれるなら
死ぬ瞬間が
人生で
一番幸せ
