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2023年8月新刊『こんなんどうや?』

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【書誌情報】

[そらまめ文庫 ま2-1]
書 名: 五行歌集『こんなんどうや?』

著 者:増田和三
新書判・並製・124頁
定価880円
(本体800円+税10%)
ISBN978-4-88208-204-0
発行日:2023年08月03日

◆◇増田和三(今南道也)五行歌集◇◆

本歌集は、増田和三氏が「今南道也」(こんなんどうや)
という筆名で書き遺した歌を
親友だった良元(よしはじめ)氏が編集した作品集です。


彼が話す内容は、どこかに笑いのエキスを含ませた肴がついていて、あんなうまい酒はもう飲めないと思うと寂しさがまた押し寄せてくる。

(編者 良元・あとがきより抜粋)


◆◇著者プロフィール◇◆

増田和三(ますだ・かずみ)
1943年兵庫生まれ
2005年五行歌の会入会
今南道也(こんなんどうや)の筆名で五行歌を書く。
2017年10月金沢文庫歌会新代表
五行歌普及に熱心に取り組まれた。


◆◇ユーモアと厳しい目も◇◆

 親友の良元さんといっしょにいるとき、二人の話はまるで漫才を聴いているように楽しい。仕事していたときの、そういう楽しい歌もいい。
 今度、良さんがまとめたこの歌集を見て、人生や世の中を厳しい目で見た歌もあることに気がついた。私にしてみれば、初めての発見だった。
 

(草壁焔太跋文より抜粋)


◆◇目次◇◆

1 黒豆 妻の歌・母の歌
2 町内会
3 岩燕
4 ピエロの目
5 宣告
  跋 草壁焔太
  編者あとがき 良 元(よし・はじめ)


◆◇収録歌 紹介◇◆

義母の遺した
釘字のメモを広げ
女房が 年の瀬に
儀式の如く
黒豆を煮る


腱鞘炎になった私に
女房がやさしい
人は 日頃
何を守らんとして
優しさを隠すのだろう

休憩所で
スイカを切るのを見届けて
子ども神輿の
掛け声が
「スイカ スイカ」に変わる


馬鹿には務まらぬ
馬鹿にならないと
やっていけない
町内会の
役員

約束は
破られる為にある
こう考えれば
世渡りは
楽だ


日本
「他人に迷惑をかけない人に・・・」
インド
「他人の迷惑を許せる人に・・・」
インドが正解と思う

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