高原郁子五行歌集『雅』
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【そらまめ文庫 こ1-1】
書 名◇五行歌集『雅』 著 者◇高原郁子（こうげん・かぐわし） 新書判・並製・104頁 定価880円（本体800円+税10%） 発行日：2017年9月23日 ISBN978-4-88208-149-4 |
◆◇著者プロフィール◇◆
高原郁子（こうげん・かぐわし）
1971年4月生まれ
香川県三豊市出身
四国学院大学文学部人文学科卒業
特技 陸上 硬式テニス
◆◇喜びの迫力◇◆
”彼女の歌は人が確信を持てるなにかに至った時の、喜びの迫力で満ち満ちている。何かを確信できることは人にとって最もうれしいことなのだ。彼女の確信の中でも最も強く輝かしいのは娘への愛であろう。それは徹底してしていて読み手にも心地良い。この愛が人類の主たる軸であることを、私たちが知っているからだろう。”
（五行歌の会主宰 草壁焔太 跋文より）
どの面
引っ下げて
あの世へ行こうってんだ
その面
今作ってんだよ
死ぬなんて
何と勿体無い
此の世は
自分が思っているより
遙かに広いぞ
自分の歩んで来た
道に
石を落とし行く
娘が
迷わぬように
五行歌が
溢れ出して困るから
我は時折
前頭葉に
鍵をかける
誰のためなら
命を投げ出せる？
勿論
娘の為なら
潔く投げ出します
自分の
産んだ子より
美しいものが
此の世に
有るだろうか