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本のご紹介

水源カエデ『一ヶ月反抗期 - 14歳の五行歌集』

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【そらまめ文庫 み1-1】

書 名◇『一ヶ月反抗期』
    − 14歳の五行歌集 −

著 者◇ 水源カエデ
    (みなもと・かえで)

新書判・並製・96頁
定価880円(本体800円+税10%)
発行日:2017年9月17日
ISBN978-4-88208-148-7


◆◇著者プロフィール◇◆

水源カエデ(みなもと・かえで)

東京都在住。2003年4月生まれ。
幼い頃から歌会に連れられて五行歌に親しみ、4歳頃から書き始める。
現在、五行歌の会に所属し、月刊『五行歌』に作品を発表している。

◆◇目次◇◆

第1章 ほんとのはなし   幼少期の歌
第2章 終劇のセリフ    小学生の歌
第3章 からだ全体が楽しい 小学生の歌
第4章 一ヶ月反抗期
第5章 僕のビッグな夢
第6章 友達が泣いたら
第7章 ホンネ


◆◇揺れ動く14歳の心◇◆

曽祖父、祖母:三友伸子、母:水源純、4代にわたる五行歌人。5歳から14歳までに書いた74首の五行歌を掲載。9歳のときに両親が離婚、母と暮らす。幼いときから五行歌を書いて気持ちを表現してきた。その率直さと、鋭い視点に大人ははっとさせられる。衝撃の一冊!



 ”私は子どもらしく、自然な歌で十分いい歌集になると思っていたが、まとまった歌集の構成を見て、衝撃を受け、かつ、もはや人類の最大の問題と直面して苦しみ、それを五行歌として正面から表していることに驚いた。
これが、五行歌の中で育つということだったのか。
(中略)
私はかねて人の最も望むのは、恋の自由であるが、これは人にとって最も大切な保育と教育の義務と衝突する。完全な自由はありえないという考えを持っていた。この課題に対してどういう態度をするかによって、人は人格を計られる。
これはかなり自由に生きて来た私の問題でもあった。これはすべての人にとっての課題でもあるから、人々はそれぞれに回答を持っているだろう。いやぐらついている人も多いかもしれない。
カエデ君は14歳にして、自分の生々しい体験としてこの問題を提示した。”
(五行歌の会主宰 草壁焔太 跋文より)



なんか
ほんとの
はなしを
すると
おちつくね


人間は顔に文字がある
だから
表情で読まれてしまう
だから
僕は怒られる

何かやれば体罰
少し泣かせればいじめ
やり返しちゃダメ
こんな甘いルールで
本当に良くなってるの?


野垂れ死ぬがいい
一回死んでこい
こんな事を言う
母だけど
料理の腕は確かである

友達に
裏切られるより
親に
裏切られた方が
何億倍も悲しい


親が離婚した
けど僕は関係ない
ただ
ひとりの親に
捨てられただけ



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