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2023年8月新刊『あるがまま』


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【書誌情報】

書 名:五行歌集『あるがまま』

著 者: 八木大慈(やぎ・だいじ)
四六判・上製・434頁
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN978-4-88208-203-3
発行日:2023年08月01日
 画 :瀬政 光彦

◆◇八木大慈 五行歌集◇◆

 初めからすべてが出来上がっているような人だった。五行歌を始めるときも、その後の投稿や歌会での態度も、迷いというものを感じさせたことがなかった。
 今、この二十数年の間に書かれた歌を見ると、八木大慈さんの歌は、王道を歩むような歌だなあ、と痛感した。
 詩歌は、感動を書くものだから、詩歌人は、ある意味で感情を表現に向けて調節するのが上手な人と思いがちである。多少は、誇張もするであろう。しかし、八木さんの歌には、そういう細工はいっさいない。なにもかも思うとおりに書き表して、誇張などしない。
 そのいさぎよさが、かえって重みをもち、信頼を生ませる。

(五行歌の会主宰草壁焔太・跋文より抜粋)


◆◇著者プロフィール◇◆

八木大慈(やぎ だいじ)
1935年岡山市に生る。
東洋大学文学部哲学科卒業
立正大学大学院修士課程(仏教学専攻)卒業
宗教法人蓮昌寺代表役員
社会福祉法人あおい福祉会理事長等歴任
1996年五行歌の会入会、月刊『五行歌』同人
翌年、岡山五行歌会を設立し、その代表を20年間勤め、その間に記念誌『吉備路』1-6号を発行する(現在7号)。月刊五行歌誌『彩』の同人も。


◆◇目次◇◆

はしがき
鈴蘭の咲く
蝉しぐれ
金木犀の香り
雪が舞う
雑草
ちびっ子たち
若者ら
しとしとと降る
祭りと故郷
旅の思い出
薄みどり色の海苔
この青い星を
心づかい
まだ赤だよ
浮き世まんだら
病棟の窓
癌ぐらいで
時の流れに
夕映えに
人生
跋  五行歌の会主宰 草壁焔太
あとがき


◆◇収録歌 紹介◇◆

人生いくたびか
大吹雪
時に また
紙吹雪
花ふぶき


喜びは
自らが
体験した
悲しみからの
大きさ



過去たちは
みな
それぞれに
私の



蝉しぐれの
庭に
水琴窟の
水音
涼し


癌ぐらいで
心配
召さるな
死ぬまでは
死にはせん


この
一瞬に
我が人生の
すべて
あり

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