2020年5月新刊 『リプルの歌』
【書誌情報】
【そらまめ文庫 お3-1】 書 名:五行歌集『リプルの歌』 著 者: 太田陽太郎 新書判・並製・109頁 定価880円(本体800円+税10%) ISBN978-4-88208-173-9 発行日:2020年5月30日 |
◆◇優れた批評力と正直さ◇◆
太田陽太郎さんの優れているところは、批評力と正直さである。批評力は、正確にものごとをとらえるのによく、正直さは物事のほんとうの位置づけを正しくしていくのにいい。こういう人の発言は、人をはっとさせる真実を初めて示すことがある。
(草壁焔太跋文より)
◆◇著者プロフィール◇◆
太田陽太郎昭和22年11月生。早稲田大学卒業。鍼 灸師。翻訳家。平成14年に「五行歌の会」 会員となる。
令和元年夏まで「しんゆり 五行歌会」代表。
訳書に『ゴエンカ氏のヴィ パッサナー瞑想入門』(春秋社刊)など。
川崎市多摩区在住。
◆◇目次◇◆
まえがき
1 春
2 夏
3 秋
4 冬
5 日常
6 世の中
7 自分
8 人間
9 妻・女
10 こころ
11 いのち
12 瞑想
13 空
14 花と鳥
15 震災
16 ことば
跋 草壁焔太
あとがき
◆◇収録歌 紹介◇◆
青地に
サーッと
刷毛
白を入れて
秋の空
完全を
追うものは
永遠に
不完全に
さいなまれる
ものごとは
ただ在るだけ
心が
美醜を
分けている
出会いは
偶然の重なり
私が
父母と
出会ったことも
してもらった
ことばかり
してあげた
ことなんて
かぞえるほど
逃げても
逃げても
追いかけてくる
月
私の良心