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本のご紹介

2020年6月新刊 『風と出逢う』

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【書誌情報】

書 名:五行歌集『風と出逢う』

著 者: 塚田三郎
新書判・並製・174頁
定価1,200円+税
ISBN978-4-88208-174-6
発行日:2020年6月1日



◆◇技巧に頼らないそのままの詩歌◇◆

 私はほんとうの気持ちを伝えるには、技巧を使ってはいけないというのが、詩を書くときの信条で、気持ちをぶつけるように書くようにしていた。
 気持ちそのままが、私の詩歌だと気負ってもいた。
 だから、私よりやや年若い後輩が、私の詩集を読んでいたとすれば、何かその頃、ぜんぶを語り合ったような気がするのである。私のあのときの、気持ちをぶつけるような詩を認めてくれるような感性の持ち主には、何も説明しなくていいという気持ちがある。
 だから、塚田さんにはいつも安心している。自分と同じように詩歌を感じているにちがいないと。  彼が五行歌を始めてからの思いも、まったく変わらなかった。彼の書く五行歌が間違いないものであるとの安心感もずっと続いた。
 私は、文化とは気持ちの分かち合いだと思っているが、私は自分をそう認めないけれども、私の詩集を何冊が青春期に読んでくれた人なら、ぜんぶを信じていいほど、信ずることができる。その理由は、詩に嘘を書かなかったからだと、私は思っている。
 これが、技巧を使わずに詩歌を書いた者に与えられる唯一の特権かと思う。
 私も恥じず、彼も恥じない。それは、思ったままを書くからである。

(草壁焔太跋文より)  





◆◇著者プロフィール◇◆
塚田三郎
1948年12月 松山市生まれ
2008年10月 松山五行歌会入会
2009年 9月 五行歌の会入会
五行歌の会同人
著書 詩集『水はさらさら小川を流れ』

◆◇目次◇◆

1  風は季節を流れる
2  春になれば
3  ほたるかと思った
4  あやめの花の咲く頃に
5  風と出逢う
6  今日という日の一生一度
7  父・母 そして家族のこと
8  思い出は  
バージョンアップして
夢になる
9  心がだんだん純化する
10  カープ讃歌
11  いろんな日があるけれど みんな大事な私の日
12  吐息のように
自選十二首
詩集『水はさらさら小川を流れ』より抜粋
跋 草壁焔太
あとがき




◆◇収録歌 紹介◇◆

何もせんでも
良い日には
何もせんでも
良いでは
ないか


いつ どこで
何歳の思い出に
出逢っても
凛として 再会できる
今でありたい



自分のことは
解ってないようでも
よく解っている
それが
生きてきたということ


あんたの親父は
ケンカしても
塚田さんが怒ったのなら
むこうが悪いと言われていた
そんな人だったよ



やっと解ったよ
君が言った
人に期待しないということ
けして
悪い意味ではなかった


あやめの花の
咲く頃に
きまって私は
夢をみる
風のようにふる雨の




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