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本のご紹介

2021年3月新刊 『配達員』

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【書誌情報】

書 名:『配達員』

著 者: 鳴川裕将
文庫判・並製・200頁
定価500円+税
ISBN978-4-88208-182-1
発行日:2021年3月1日
カバーイラスト:金沢詩乃



◆◇内容紹介◇◆

泣きながら
歌を作りながら
仕事する
配達員が
どこにいますかって

 配達の仕事は、かなりな重労働だと想像されるが、その中で作者は扉の向こう側を想像したり、夕日にみとれたりしながら自分らしい「日々の歌」を書かれている。
 率直で素直な感性が、読み手の心をもどこか健やかにさせる。




 歌はあこがれの心から起こるという。
 この歌集を読んで思ったことは、そのことだった。あこがれの心がいじらしくてあわれであり、その心が歌集全体を包み、引きこまれるようなよさとなっている。
(中略)
 配達員!
 彼は配達員だという。配達員がうたびとである。配達を書いた歌の節々にいじらしいあこがれの心が疼く。よく配達員になってくれた、と思う。そうでなければ、私は配達員たちの心をずっと知らないで過ごすところだった。
 彼が歌を書く配達員だから、人々にそれがわかるのだ。
 それでこそ、うたびとだろうと思う。
(草壁焔太五行歌の会主宰・跋文より)





◆◇著者プロフィール◇◆

鳴川裕将(なるかわ・ひろまさ)
昭和51年三重県津市生まれ
高校中退後、四日市、埼玉、福岡で生活し、父親の危篤により三重に戻る
それから、配達の仕事を始める
猫がすき。一児のパパ
五行歌の会同人、三重五行歌会代表




◆◇収録歌 紹介◇◆

その子の表現はドラムなのだ
家のあちこちを
叩いている
インターホンを押しても
出てこない・・


あー
帰ったら
本が読める
違った、
啄木に会えるんだ



宝物のビワがあるんじゃ
もってけ
余命一年という
配達先の
おじいさん


私は
誰かの布石
少なくとも
父母は
踏み台になった



父の
顎の下を
鮮明に憶えている
蹴り飛ばした
箇所だから


外圧を
輝きにかえ
純度で物を言う
静謐な宝石の
息子でありたい



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