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2022年12月新刊『また虐待で子どもが死んだ』

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【書誌情報】

[そらまめ文庫 ま1-1]
書 名: 五行歌集『また虐待で子どもが死んだ』

著 者:ま ろ
新書判・並製・202頁
定価880円
(本体800円+税10%)
ISBN978-4-88208-199-9
発行日:2022年12月26日

◆◇まろ 五行歌集◇◆

被虐待当事者の言葉は、なんとも重く響く。
しかしながら、著者のまろ氏はそこから乗り越えて今の幸せを掴んだ。似たような経験をしている方たちへメッセージを贈りたいとの思いから生まれた渾身の一冊。


◆◇著者プロフィール◇◆

ま ろ
1969年 埼玉生まれ、神奈川在住


◆◇あとがき から◇◆

 この五行歌集は、私自身の約二十年の被虐待体験を基に作り上げました。
 子どもの虐待が問題視される昨今。残念ですが親と子がいる限り、大人と子どもがいる限り、虐待はなくならないと思います。
 虐待への厳罰化等は、もちろん抑止力にはなるのでしょうが、「極刑」があっても人を殺す人はいるのですから…。
 それならば私は、虐待による後遺症(PTSD、フラッシュバック、不安障害)に悩み、もがきながら生きている自分や、似たような経験をしている仲間達に言葉を贈ろうと考えました。
 「人間は自分が経験した事しか理解できない」という持論があります。家庭内での出来事は外からは見えない、隠れている部分が実に多いのです。

 二〇〇五年。 新聞の朝刊で偶然、五行歌と出会い自分を表現する術を手に入れました。その事で私の心の彩りは驚くほど豊かになりました。
 この本に収めた歌のひとつひとつが、私の心からの叫びを紡いだ大切な宝物です。その宝物を、今こうしてあなたと共有できた事が嬉しくてたまりません。
 

(著者・あとがきより抜粋)


◆◇目次◇◆

第一章 記憶
第二章 成長
第三章 毒親
第四章 虐待
第五章 希望
第六章 妻であり、母であり
第七章 素晴らしき日常
第八章  I LOVE U
第九章 心の彩り
 あとがき


◆◇収録歌 紹介◇◆

また虐待で
子どもが死んだ
自制心のない
バカな大人が
多すぎる


虐待の話は重いですか?
暗いですか?
だけど私にとっては
朝起きて顔を洗うくらいの
ごくごく普通の話

「生まれてきてごめんなさい」
そんな気分に
させられる
だから虐待は
魂の殺人なんだ


毒親への恨みは募るが
それ以上に自分を愛したい
消えない心の傷さえも
好んで着けた
ピアスのように

足りないものを
埋めるよりも
今ある所から
積み上げていこう
いつか空に届くといいな


辛い事だらけの日々に
一瞬の最高を見つけよう
今がすべてじゃないんだ
私たちの未来は
きっと明るいよ

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