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本のご紹介

2024年3月新刊『黒猫のよりみち』


【書誌情報】

書 名:『黒猫のよりみち』
著 者: 黒 猫

B5変型判(w182xh170)・上製・54頁・カラー挿絵
定価1,540円(本体1,400円+10%税)
ISBN978-4-88208-209-5
発行日:2024年03月03日

◆◇黒 猫 五行歌集◇◆
「五行歌の本を生きた証として作りたい」との思いを形に…

なかに、とてもいい歌があり、これ、私の歌にほしいな、と思わず呟いた歌があった。
死ぬ
ために
生まれる
命は
ない

命について、すべてを言いつくしている、と思った。
かつ、この歌を読むと、自分はどう生きてきただろうかと、しみじみ内省させられる。そう思わせるような歌が、五行歌の理想かな、と思う。
なんでもないような日常詠の中にも、あじわい深いものがある。
これからも、いい歌を書き続けていただきたい。書くことは、自分自身を作りだしていくことだから。

(五行歌の会主宰草壁焔太・跋文より抜粋)


◆◇著者プロフィール◇◆

黒 猫(くろねこ)
本名・南浦洋子
1948年 奈良県生まれ
現在、天理市在住
五行歌の会同人
奈良五行歌会会員


◆◇目次◇◆

はじめに




跋  五行歌の会主宰 草壁焔太
あとがき


◆◇はじめに より◇◆

最初は、増田幸三代表の時に自分から入りたいと、お電話したのを覚えています。
それからだと、ゆう余年、でも実質は、短いのです。でも、何事もいアキっぽい私が唯一長く続けられたのは、五行歌と、シャンソンだけです。
自分が死んだ後に遺せる物があればいいなあと考え、小さな本を一冊ぐらい遺せたらいいなという考えの元、やっとこさ腰をあげた次第です。
つたない私の五行歌に賛同して頂ける方がもし、いらっしゃったら、幸せです。


◆◇収録歌 紹介◇◆

死ぬ
ために
生まれる
命は
ない



白鳥しらとりの子が
可愛い
田んぼのおじいの
大くさみにびっくりして
離れて行った

長い睫毛まつげ
つぶらな瞳
コロナ禍中に
生まれた生命いのち
強運であれ


私には
観音ぼくろがある
気が向くと
それに赤い口紅を塗る
運がむくような気がして

おいで おいで
銀杏の木が
朝日を一杯に受けて
呼んでいる
私はその中に包まれて


田んぼの中を
吹っ飛ばす
真っすぐな道
さわやかな 秋晴
私の中の男らしさ

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