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本のご紹介

2024年10月新刊 『小倉はじめ百首』

◆◇五行歌30年の集大成◇◆


そらまめ文庫ロゴ
小倉はじめ百首カバー画像
【書誌情報】

書 名:『小倉はじめ百首』

選 : 小倉はじめ
新書判・並製・142頁
定価880円(本体800円+税10%)
発行日:2024年10月27日
ISBN978-4-88208-215-6

◆◇跋文より◇◆

 いい年に
 したいわね
 と
 妻の声に
 あーとだけ
 
 これは小倉さんの最初の頃の歌である。いい歌を書くな、と思った。良元さんの友人で、技術者であることは知っていた。本書の第二部に、仕事人生のことも書かれているが、熱心に読んだ。面白かった。岡野忠弘さん、良元さんとの縁で、五行歌には科学技術系の歌人が増えたが、実は私にも別の顔があって、詩では食べられないので、科学技術系の本を作る仕事をしていた。
 読売科学選書というシリーズは、私が編集し、代筆もし、製作したものである。  だから植物工場の話は、自分のことのようにわくわくして読んだ。
 そうか、小倉さんがやっていたのか、と思う。
 詩歌にも、科学にもよい感性が必要、彼らはいい歌を書く。私はずっとそう信じており、間違いはなかったと思う。
(草壁焔太 跋文より)



◆◇あとがきより◇◆

今年、80歳を迎えた。今までは自分自身で、年だなと感じる実感はあまりなかったが、階段を昇るときの足の動きであったり、ちょっとした動作に、何となく今までとは違うなと思うことも出てきた。そうだな、80なんだからと自覚し始めてきている。
 いつまでも元気だとの保証はない。しからば、記憶がはっきりしている間に、自分自身の歩いた道を振り返るなど、物質化して残しておくのもいいかなと思い始めた。
 同僚だった、今南道也さんが、そらまめ文庫から歌集を出された。あーこんな形もあるかなと思った。




◆◇著者プロフィール◇◆

小倉はじめ(おぐら・はじめ)
1944年京都市生まれ、滋賀県在住
日本生物環境工学会理事
五行歌の会同人、きんきサロン会員


◆◇目次◇◆

第一章 小倉はじめ百首
第二章 おかげさまで 〜はじめのつぶやき〜
1 五行歌人生の始まり
2 五行歌のゆりかごだった光琳閣
3 泊舟さん、東風柳さんのこと
4 植物工場のこと
5 海外出張のこと
6 良元さん、今南道也さんのこと
7 傘寿を迎えて
跋 小倉はじめさんの歌 草壁焔太
あとがき




火中の栗を拾いにいく
またですか
いいかげんに
しといたら
妻にクギさされた


わたしの
優しさと正直さは
胎内で
母に
もろたんや


コツコツ積み重ね
やり切ったプロジェクト
それは組みあがった
石垣のよう
姿が美しい


こだわりを
無くしたら
自分でなくなるような
そんな気がして
こだわっている


茗荷が届いた
素麺
いや
おかかまぶして冷酒
夏の昼下がり


こうなるといい
思っていると
一つまた一つ
整ってくる
ほい ほい ほい



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