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本のご紹介

2020年11月新刊 『喜劇の誕生』

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【書誌情報】

【そらまめ文庫 さ1-3】
書 名:『喜劇の誕生』

著 者: 鮫島龍三郎
新書判・並製・ 152頁
定価800円+税
ISBN978-4-88208-179-1
発行日:2020年11月10日



◆◇内容紹介◇◆

五行歌入門書『五行歌って面白い』(2018年・市井社)、『五行歌って面白いU』(2019年・市井社)を出版された鮫島氏、初の五行歌集。



鮫島さんの歌は、ほっかりとして、温かく、おかしく、そして悲しい、またやわらかくもある綿菓子のようなものだ。思わず、顔をうずめたくなるような。
 
何が幸せか
って
心とこころ
ふれあう音
聞いたとき
 
 タイトルを見ると、それが世界論になっているように、すべてを見抜いている人だが、それを真綿で包まないと、読む人に失礼になるとでも思っているようだ。
 だから、その叡智はその温かさ、柔らかさのなかに小さく折り畳んで入れられている。おかしく、同時に悲しく、温かいという、矛盾した気持ちが同時に味わえるのは、わかりやすく簡単に見えるこれらの歌が、最も複雑に織りなされていることによる。
 最初に会った二十数年前から、私はこの人は生まれつきのうたびとだなと思った。
 (中略)
 
彼は、すべてを笑い話のようにしたいようだが、喜劇はまた最も悲しいものでもある。私は、歌集の最後近くになって、わっと泣き伏したい気持ちになった。

妻が私の手を握りしめ
先にいったら許さない
ひとりぼっちに
しないでと
泣く

この歌で、いよいよこの歌集は誰にも読ませたいものになった。
うれしく、あたたかく、おかしいから、いのちはすばらしく、かつ悲しいのである。
(草壁焔太五行歌の会主宰・跋文より)





◆◇著者プロフィール◇◆

鮫島龍三郎(さめじま・りゅうざぶろう)
1952年 鹿児島県に生まれる。
現在、さいたま市在住
五行歌の会同人
著書:五行歌入門書『五行歌って面白い』(市井社・2018年刊)
   五行歌入門書『五行歌って面白いU』(市井社・2019年刊)



◆◇目次◇◆

1 人生
2 わたし
3 恋
4 幸せ
5 家族
6 宇宙と私
7 DNA
8 五行歌
9 日常
10 病院日記
跋 草壁焔太
あとがき




◆◇収録歌 紹介◇◆

宇宙の過剰が
この体
体の過剰が
この心
心の過剰がこの歌だ


何が幸せか
って
心とこころ
ふれあう音
聞いたとき



じじいになったら
ひげを貯えて
好きなときに酒を飲み
あちこちで嘘をついて
生きるのだ


いつも
わたしの隣に
私が居て
それは違うと
舌打ちをする



初めての
二人の旅は
葉っぱが
みんな
輝いた日


ずっと一人ぼっちだった
君と出会ってから
一度とて
さみしく思ったことはない
妻よ



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