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本のご紹介

2018年4月新刊 井戸喜美代五行歌集『過ぎ去りし日々』

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【書誌情報】

書 名:『過ぎ去りし日々』

著 者: 井戸喜美代

四六判・上製・260頁(カラー8頁含)
定価1,500円+税
発行日:2018年04月03日
ISBN978-4-88208-156-2

装 画:三宅正広


◆◇著者プロフィール◇◆

井戸喜美代(いどきみよ)
五行歌の会同人
1938年 長崎県佐世保市に生まれる
1956年 長崎県立佐世保南高等学校卒業
1958年 長崎県立女子短期大学英文科卒業
2007年 第1五行歌集『風に乗って』上梓

◆◇目次◇◆

序 意欲が実現させたもの  草壁焔太
寂庵を訪ねて
T 心の歌
  桃の花 三月
  桜   四月
  薔薇  五月
  紫陽花 六月
  凌霄花 七月
  夾竹桃 八月
  秋桜草 九月
  金木犀 十月
  菊   十一月
  紅葉  十二月
  水仙  一月
   蝋梅  二月

U 旅の歌(海外)
 シルクロードの旅 −ウルムチ・トルファン・敦煌・蘭州・北京
 メキシコ世界遺産紀行
   北欧 −フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク
 クロアチア・スロベニア紀行
 オランダ・ベルギー・ルクセンブルク
 南アフリカ
 モロッコ
 ロシア
 アジア −バリ島、ジャワ島、ミャンマー、ラオス、 台湾

V 旅の歌(日本)
 佐渡にて
 四国にて
 南九州にて
 京都にて
 利尻島・礼文島
 男鹿半島・津軽半島・下北半島の旅
 横浜エレジー

あとがきに寄せて
旅の記録




◆◇意欲が実現させたもの◇◆

 どの歌を見ても、井戸さんの人柄が表れているような気がする。日頃、五行歌は人柄と言っているが、この歌集そのものが、井戸さんの人柄となっているような気がする。
 その人生は、いろいろ激しいこともあって、耐え抜いたことも多かったようであるが、彼女は自分を貫くようにして生きてきている。
 職業婦人としても、妻としても、母としても、往き抜いた。それだけでなく、世界の旅もし、歌集も二冊出した。この人は、あきらめない人だなと、あるときから感ずるようになった。人柄がこの歌集を作ったといえるのは、その生ではないかと思う。  意思があるからこそ、人柄が表現され、こういう、優しさという、いいまとまりを持ったのだ。

               (五行歌の会主宰 草壁焔太 跋文より)




◆◇著者あとがきより抜粋◇◆

 振り返ってみれば五行歌に出会ったことは私の人生に於いて、とても幸せなことでした。五行歌に出会い五年目に第一歌集『風に乗って』を上梓し、十五年を経て第二歌集『過ぎ去りし日々』を上梓いたします。このように五行歌による終末記を編み、友人、知人、家族等に自分史として残せることは他にない喜びであります。(井戸喜美代)







真っ正直にしか
生きていけない
わたしだから
一本道を
ひたすら歩む


湯上りの
柔らかい妻の爪を
夫は
睦言を言うように
やさしく切る

おかあさん どこ
おかあさん どこ
母の胎内を彷徨い
夢の中で母を恋う
自分探しをしている。


年に一度
息子の家を訪ねる
子離れしない
私の影が
じーっと居座っている

アドリア海の
透明度は
小石の数まで
数えられる
入江は宝石の海


オレンジ色に
耀く日の出
サハラ砂漠の
朝焼けの
しじまの中にいる

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