2014年9月の新刊
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書 名 ◇ 『七曲り峠』
著 者 ◇ 菅原弘助 四六判・上製・296頁 定価1,650円(本体1,500円+税10%) 発行日 2014年9月18日 ISBN978-4-88208-130-2 (2021年8月絶版) |
◆◇著者プロフィール◇◆
1950年(昭和25年)秋田県羽後町生まれ。
秋田大学大学院工学資源学研究科博士前期過程修了。酒類販売業。
元羽後町議(4期連続)。
秋田の冬の風物詩「ゆきとぴあ七曲・花嫁道中」を企画・立案し、実行委員長を務める。
「秋田雪の会」運営委員。「雪中貯蔵酒・七曲り峠」を考案販売し、現在20年目。
「利雪運動」はライフワーク。
1997年5月五行歌の会入会、同人。
秋田羽後五行歌の会代表。
毎日新聞秋田版「楽しく五行歌」選者。
◆◇ 男歌の条件 ◇◆
男であることは、決意であるから、なにか成果がないとしたら、こんな失敗はなく、またこんな恥ずかしいこともない。男であることが難しいのは、人が「そんなバカな…」と息を呑むようなことでも、意志して実行し、成果をなんとか残し、なおかつその成果を自分のものとしない潔さを持つことだ。
女性はそれ自体が花であるとともに、人間を作るという最も大きな仕事をする。その仕事のない男は、その女の仕事をどんなところでも成り立たせるような、場を作り、その場を豊かにすることが出来なければ男になれない、と私は思う。
このために、人がいわゆる「バカなこと…」というような冒険、挑戦、闘争もする。
しかし、これを貫くには、ある確信が必要である。私もそうだが、菅原氏は最初からそれには哲学が必要だとしている。
(中略)
菅原氏の生命、社会、宇宙に関連しての見切りは、私自身のそれとほとんど変わらない。私の意志を歌っているのかと思うくらい、根源は同じで、違うのは言葉である。生きる場所、来た道が違えば、言葉が違い、歌が違い、なおかつ精神は同じということが成り立つのだ。
これは女歌同士についてもいえるであろう。
こういう歌に、私の背筋が『五行歌』の編集中に何度も立ち上がった。こうしちゃいられない、と思う。それは、男歌を可能にしようとする同士がいたからであろう。
こういう男のうたびとが何人かいなくてはならない。
彼は、それを示してくれた最初のうたびとであったと思う。
(五行歌の会主宰 草壁焔太跋 『男歌の条件』より)
◆◇著者から ◇◆
17年間の五行歌創作活動から、246首掲載。書家三浦湯舟先生(七曲り峠の歌)、五行歌人、書家・紫野恵氏による書6頁。
著者アルバム写真4頁収録。