2001年〜2005年の五行歌秀歌集
書 名◇ 『五行歌秀歌集2』
’06〜’10 編 者◇ 草壁焔太 A5判・上製・600頁 定価2,514円(本体2,286円+税10%) 発行日 2011年12月25日 ISBN ISBN978-4-88208-112-8 |
◆◇編者プロフィール◇◆
草壁焔太(くさかべえんた)
1938年 旧満州大連生まれ、9歳のとき小豆島に引揚げる。
東京大学文学部西洋哲学科卒。
1957年 19歳にて五行歌発想。
1994年 五行歌の会創立。同人誌月刊『五行歌』を創刊。
主な著作 五行歌集『心の果て』『川の音がかすかにする』『海山』『人を抱く青』
五行歌論集『飛鳥の断崖』1998年、『散文人間・韻文人間・データ人間』1990年、『もの思いの論』2009年、『すぐ書ける五行歌』『五行歌 誰の心にも名作がある』以上市井社
『五行歌入門』東京堂出版(2001年)
東京都在住。
◆◇五行歌秀歌、圧巻の2,067首! ◇◆
草壁焔太
龍とは
時のことではないか
永遠の尻尾を持ちながら
四天を
奔り続ける
三好叙子
月と私のあいだ
ぴんと張られた
光の弦
弾くのは
おまえだと
2006年〜2010年の五行歌秀歌2,067首を編纂。
収録歌人901人。600頁。新詩形五行歌の渾身の一冊!
よみうり新聞編集手帳への引用多数!
前回、秀歌集1を刊行したとき、毎五年、秀歌集を出すのが最適であろうと感じた。しかし、五年が経ってみると、そのとき感じたように、物事は展開もせず、進みもしないことを今は深く感ずる。五行歌の内容は、予想したよりも深みも増し、この集の内容も向上していることは間違いない。
多くの人が、うたびととして、成長し、明らかに一人の個性の完成を果たしてきた。これがまず嬉しいことである。
私は、五行歌の事典、秀歌集1と続いた全体的な五行歌集の編集のさいには、五行歌全体のよさ、イメージ、いかに斬新で豊かな世界であるかを意識した。
しかし、今回の秀歌集では、一人一人を強く意識するようになった。五行歌として纏めるというよりも、優れた五行歌人たちがここにいる、というように感じ始めた。一人一人が異なったものを歌の中で自己主張するので、五行歌の世界は纏めることが難しくなってきたのではないかと・・・
(中 略)
今回の秀歌集は、災害の巻を設け、巻三に配した。選、編集にかかるときに、東日本大震災に遭遇したため、本来2011年の歌は含めないが、例外として災害の巻を作った。(中略)それらの歌は、各地で展示され、テレビ、ラジオ、新聞等に何度も紹介され、大きな反響をもたらした。この巻三は歴史的なものになるだろう。
(編者 序文より)
◆◇目次 紹介◇◆
序
凡例
巻一 宇宙・天体・自然
巻二 自分
巻三 災害
巻四 春
巻五 夏
巻六 秋
巻七 冬
巻八 恋
巻九 恋
巻十 女
巻十一 男、男+女
巻十二 夫婦
巻十三 夫婦
巻十四 赤子・子育て
巻十五 母、父、親
巻十六 子
巻十七 動物・植物
巻十八 子ども五行歌
巻十九 心、思い
巻二十 思い、心理、欲求
巻二十一 人
巻二十二 人
巻二十三 生活・日常
巻二十四 生活・食・嗜好
巻二十五 生活・家族
巻二十六 孫
巻二十七 幼子
巻二十八 少年少女
巻二十九 社会
巻三十 仕事
巻三十一 歴史、世界、戦争
巻三十二 闘病、療養、ハン
巻三十三 高齢
巻三十四 介護
巻三十五 生命、人生
巻三十六 地域、風土
巻三十七 旅、風景
巻三十八 美、真、芸術、本
歌人索引
五行歌の歴史・五行歌を書きたい方へ
※現代の本では、各章に分けるというだろうが、和歌集の伝統と無縁ではないので、当初、巻物であった書籍の文化を偲び、五行歌秀歌集シリーズでは「巻」という言葉を残すこととしている。