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本のご紹介

2019年3月新刊 大島健志五行歌集『だらしのないぬくもり』

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【そらまめ文庫 お2-1】
書 名 ◇ 『だらしのないぬくもり』
著 者 ◇ 大島健志
価 格 ◇ ¥ 800+ (税)

新書判・並製・110頁
本体800円(税別)
発行日:2019年03月09日
ISBN978-4-88208-161-6

カバー絵  :吉澤敬二
著者似顔絵 :滝沢和寿

◆◇著者プロフィール◇◆

大島健志(おおしま・たけし)

神奈川県在住。1979年7月生まれ。
図書館情報大学同学部同学科卒。
母の影響で2014年頃から五行歌を書き始める。
現在、五行歌の会同人。



◆◇ 自分をみつめるナイーブな感性 ◇◆

 かっこうの悪い言葉のなかでも、「だらしのない」というのは、どうも感心しない、自分にとってもいやな言葉であろう。しかし、思えば人はみなだらしのないものである。とくにでられないぬくもりのある時は。
 人は毎日そこから抜け出ようとしてもがいているとも言える。この歌集は、自分というもののかっこうの悪さに名札をつけている歌集である。そこまで丁寧に目印をつけなくてもいいじゃないか、と言いたくなるほど、かっこうの悪さを取り上げ続ける。

踏み切る             涙目で
勇気も              睨み付けた
無いくせに            未来から
着地の言い訳           ずっと ダメ出しを
考えている            されている

 まるで、日常の人には隠している自分の気持ちを覗かれているような気がした。建設的で、楽天的で、いつかは何かやる男を演じてきた私が、自分の展示場には出せなかった弱い自分である。  これらを言葉にして、頷けるものにしているのは、言葉では確実、誠実を守り、かっこうの悪い言葉を使いながら、何かを結実させている。まっとうなことは何もしていないと言いながら、「実」を持っている。  だから、私は私のひた隠しにしてきた弱さにも共感し、この作者も言っているように、自分の弱さに傷つく弱さにどこかほっとしているのである。

(五行歌の会主宰 草壁焔太)

◆◇目 次◇◆

第1章 前夜
第2章 味の無い日常
第3章 ありふれた絶望
第4章 僕の発明品
第5章 幸せのコツ
第6章 君の未来に
第7章 とどのつまりは
 跋  草壁焔太
 あとがき

line

誰が何と言おうと
この生き方は
僕の発明品
命懸けの一雫
汚い手で触るな


親も 先生も
ウソばかり
でも
ロックシンガーだけは
本当を歌ってる

臆するな
お前は
お前の
正しさを
叫べ


生きるのは辛い
死ぬのは怖い
だけど 明日は来る
挨拶もなく
土足のままで

抗え
運命を
殴り返せ
お前はまだ
生きたいんだろ


枝葉なら
いらない
君の芯を
撃ち抜く
言葉だけ欲しい

line

とある歌会でも話したことがあるのですが、私は五行歌を書くことを「一人でロックバンドをやっているようなもの」と捉えている節があります。背が低くて、スポーツも苦手、絵心も無い、楽器もできない、バンドを組む友達も居ない、そんな自分が 唯一ありのままに自分を表現できるものが詩歌だと思っています。
 
私はきっと、五行歌を通じて、かっこよくなりたいのです。
 
自分が影響を受けたヒーロー達のように、いつの日か自分が影響を与える側になれたら。それを目標に私は五行歌を書いています。

(著者あとがきより)





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