2018年11月 新刊 中嶋保弘の破天荒な自叙伝!
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書 名 ◇ 『あしあと』
著 者 ◇ 中嶋保弘 四六判・上製・292頁 定価1,650円(本体1,500円+税10%) 発行日:2018年11月30日 ISBN978-4-88208-160-9 |
◆◇著者プロフィール◇◆
中嶋保弘(なかじま・やすひろ)
1920年・大正9年生まれ
1963年・昭和38年4月18日設立・中商法人化
1975年・昭和50年 株式会社中商へ
1993年・平成5年9月20日 『あしあと』初版第1刷り
初版 私家版(非売品)として発行 法人化創立30年記念刊行
1996年08月 初版第2刷(私家本)
2008年 八十八歳にて逝去
2018年11月 第二版第1刷(書店流通)
◆◇ 修羅場を生き抜いた迫力の自叙伝! ◇◆
小学校を出てすぐ丁稚奉公、入隊、インパール戦線の地獄から生き残り、闇市にはじまっていくつもの商売を経て経営者になるまで。
その破天荒な人生から掴んだ事業継承の真髄!
◆◇目 次◇◆
第一章 成功、運、努力 わが半生をふりかえる
第二章 九死に一生 インパール作戦から奇跡の生還
第三章 失敗して学ぶ さまざまな商売を手がけた頃
第四章 人生表裏 本に書いてない社会学
第五章 繁栄を支える影の力 産業廃棄物にとりくんで
あとがき
創業者が成してくれたもの 中嶋達夫 − 改訂二版によせて・特別寄稿
ぼくという人間は、金儲けは下手だし、学があるわけでもないし、とりえといえば、酒が強いことと、喧嘩に負けないことぐらい。学校なんて、正確に計算したら四年も行ってるか行ってないかぐらいだ。人とくらべて、格別に努力したというわけでも、苦労をしたというわけでもない。そんな人間が、なぜここまでやってこれたかといえば、運がよかったのと、支えてくれる人たちがいたから。それだけだと思うよ。
ただ、ふつうの人はやったことがないような経験を、いくつもしてきた。
商売に失敗して、夜も寝ずに稼いだ金をフイにしたことも、何度もある。そういう経験というのは、大きくても小さくても、大事だよね。ぼくが人に伝えられる財産といったら、それしかないといっていいぐらいだ。
ぼくには、自分のやったことを自慢するつもりはないし、自分のしゃべったことを残そうなんていう気持ちも、ぜんぜんない。商売する上では、もちろんPRする必要があるけれど、個人的なPRをするつもりは、ちっともないんだ。だけれど、なにしろこういう人間だからね。ビルマ戦線の修羅場をくぐってきたり、何十種類もの商売も経験したし、いろいろな人間ともつきあってきた。普通の人とは少し変った人生を歩んできたから、こういう人間の話に、たまには耳を傾けてみるのも面白いかもしれないよ。
◆◇出版社より◇◆
本書には、今日の人権意識に照らして不当・不適切と思われる語句・表現が見られる個所がありますが、戦後混乱期の時代背景と作者の語り口を尊重し、極力修正・削除は行わない方針としました。
いくらか性的な(遊郭などの)表現があるため、「成人向け」とさせていただいております。
よろしくお願いします。