2024年6月新刊『また明日』
◆◇SORA 五行歌集◇◆
|
【書誌情報】
【そらまめ文庫 そ1-1】 書 名:『また明日』 著 者: SORA 新書判・並製・148頁 定価800円+税 ISBN978-4-88208-212-5 発行日:2024年06月29日 |
◆◇はじめに より◇◆
SORAさんの歌には鋭い批判が見当たらない。また同時にそうした歌への感想も、批判に同調することなくその内側にある誠実さに焦点を当てて伝えてくれる。SORAさんはきっと怒りの内側を掬ってその懐に包んでくれる人なのだ。
◆◇跋文より◇◆
この歌集の「猫達もウトウト」を読んでいて、ふしぎな気がした、私は猫が書いた五行歌を読んでいるのだと、錯覚していたのである。もちろん、SORAさんの歌集だとは承知していたのだが、作者の目線や気持ちが猫とあまりにも変わらないので、そういう錯覚をしたのだろう。
昼寝から起きたーと
キャキャと
本読んでる私めがけて
走って来る
仔猫のさくら
こんなに猫らしい歌を書いた人は、いままでいなかったかもしれないな、と思った。彼女は、猫と一緒にいるときは、猫になりきっているのであろう。だから十三匹の猫と暮らして、猫歌を書いて生活が楽しめるのである。思い出話や日常の歌もいい。
◆◇著者プロフィール◇◆
SORA(そら)
1941年6月 東京都中野区生まれ。
現在、娘、孫、猫10匹と、千葉在住
五行歌の会・会員
◆◇目次◇◆
はじめに
SORAさんの懐 間中淳子
あるといいな 五行歌のうた
猫達もウトウト
父はへへと笑うだけ
先生の話をしよう
まだ七八歳です
私のステイホーム
チョコよりあずきアイス
女優のように
通せんぼ
転ぶ練習しよう
跋 五行歌の会主宰 草壁焔太
あとがき
◆◇あとがき より◇◆
私が五行歌に出会ったのは、ある日新聞を読んでいて、です。「五行で書くだけ」との記事、そして柏教室(読売・日本テレビ文化センター)の案内がありました。
柏教室の間中淳子先生はどんな歌も褒めてくれました。
それから、のだ歌会で三友伸子さんに出会い、のだ歌会にも出席するように。
時々のだ歌会に出席される焔太先生にお会いできました。帰りの電車で焔太先生と天野七緒さんと話しながら帰ることもよくありました。そのときに、「書けない時でも頑張って書いて五行歌会に出すといい」と言われて、頑張って五行歌書いていこうと思えました。
◆◇収録歌 紹介◇◆
一番の暴れん坊が
あの地震の日に
ベッドに三日も隠れて
ご飯食べずに震えてた
猫のまる
七二年前の事
学校帰りにカバンを
買ってもらい帰り道
桜吹雪の中泣きながら
一年生の私と父
トンボが車の
アンテナに停まろうと
ぐるぐる回ってる
竿の先と間違えたかな
秋はもうすぐです
階段と
車の窓に
蜘蛛の糸が一本
通せんぼ
したのね
電車の窓
ぼんやり見てたら
雲がぐうと
ちょきで遊んでる
仲間に入れて
嫌なことは
数えるな
いいことは
数えると
きっといい日に

